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伊豆のお年寄りたちはこのカラスザンショウを青い棘があることから「あおばら」と呼び、すっきりした薬草のような風味を持つはちみつを大切にしてきました。
香りが無く役に立たないからカラスザンショウ?
このカラスザンショウはミカン科のサンショウ属に分類されます。
日頃私たちが使うサンショウとは違い、落葉高木で高さ15mほどにもなる雌雄異株の木です。里山ではトゲのある木は作業の邪魔になるからとほとんどの場合除伐されてしまうそうですが伊豆にはかなり自生しています。
花ザンショウと違ってこのカラスザンショウは葉も実もあまりいい香りがなく食用にはされません。そのため役に立たないもの「カラス」と呼ばれてきました。けれど実は健胃薬としての価値がありました。
アルカロイドを含むちょっと青臭くてビターな味わい
サンショウ属のカラスザンショウにはアルカロイドが含まれています。このアルカロイドは微量で多彩な生物活性を示すことから医薬品として用いられている事が多いそうで、はちみつを瓶詰めする際も活性が強いため少し落ち着かせてから蓋をしているとのことです。その薬草っぽさが何ともほろ苦くて魅力的。生姜を入れたハニージンジャーや角切りバターをたっぷりかけたホットケーキのアクセントにどうぞ。
そういえば殺菌力の高いはちみつは平均的に苦みがありますね。「良薬は口に苦し」といますがまさに甘くておいしい良薬といえます。
ちょっとした手土産に、元気づけたいあの方へのプレゼントに是非いかがですか?
※掲載情報は 2015/08/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本はちみつマイスター協会代表理事
平野のり子
2009年日本初のはちみつ資格
「特定非営利活動法人 はちみつマイスター養成講座」の本部講師として通信講座のテキスト作りやテイスティング講座・はちみつ美容講座などを開催。
以前から鬱があり、はちみつを食べる事ですっかり元気になる。
この経験をもとに、2012年「一般社団法人 日本はちみつマイスター協会」を立ち上げ、一つひとつのはちみつが持つ個性や特徴を引き出す食べ方や使い方をご紹介。
主に通学講座、セミナー、テレビ、ラジオ、雑誌等ではちみつの素晴らしさを紹介。その他レシピ製作、企業セミナー、はちみつ専門店の社員教育等も行う。
毎年8月にはちみつづくしのイベント「はちみつフェスタ」を主催。
はちみつ好きには堪らないイベントとして定着。http://www.83m.info/event/2014-festa.html
また監修本、美肌になるための衣食住に使えるレシピ本「美肌メソッド」は河出書房から絶賛発売中。