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伊豆半島の地質をお菓子で表現
お子さんの夏休みの自由研究がまだ終わっていない方は、いらっしゃいますか? 今ならまだ間に合います。ジオガシ旅行団の作る「ジオ菓子」があれば、美味しく食べながら、自由研究も出来てしまうのです。
伊豆半島は、現在も火山活動や地殻変動が続いており、変化に富んだ地形のため、様々な堆積された石や岩があります。ジオガシ旅行団は、伊豆のいろいろな場所にちなんだ溶岩や地層などに似せたお菓子を作り、まず興味を持ってもらい、それから現地に足を運んでもらおうという体験型のお土産を作っています。
この「ジオ菓子」は、本物にソックリに良く出来ており、それぞれのイメージのもとになっている石や溶岩についての説明書が付属している為、食べながら勉強が出来てしまいます。
三島市・白滝公園の「縄状溶岩」
例えば、これは三島市にある白滝公園の「縄状溶岩」をイメージしたお菓子です。説明によると、今から一万年くらい前に富士山が噴火した時にたくさんの溶岩が流れ出し、それが三島周辺まで押し寄せたらしいのです。その溶岩がさらさらと流れ易かったので、流れるそばから表面がヒダ状に固まり、それが縄を並べたように見えたので、「縄状溶岩」と呼ばれるようになったとのこと。この「縄状溶岩クッキー」は、見ためが「溶岩」そのものなので記憶にしっかりと残ります。食べてみると、見ために反してサクッとした軽い歯触りです。溶岩らしいグレーの色は竹炭粉で表わしているのですが、竹炭粉にはデトックス効果もあるらしいです。
下田市・弁天島の「斜交層理」
このお菓子は、下田市の弁天島の「斜交層理」をイメージしています。伊豆半島が、まだ海底にあった時代に、海底に堆積した砂や火山灰が水流の影響を受けて、美しい堆積層を残したとのことです。複雑に交錯した縞模様を紅茶味のパイの層で表現しています。弁天島は、吉田松蔭が黒船での渡航を企て、夜になると小舟を漕ぎ出したと伝えられる島です。なお、「斜交層理」は、静岡県の天然記念物になっています。
修善寺・下白岩の「有孔虫化石」
白いヌガー状のお菓子は、修善寺の近くにある下白岩の「有孔虫レピドシクリナ」の化石をイメージしています。「レピドシクリナ」は、チョークと同じ成分で出来た殻を持つアメーバと同じ種類の原生生物です。この下白岩の「レピドシクリナ」の化石は、1100万年前のものと言われています。伊豆半島が、はるか南の海にあった時代に出来たものらしいです。「虫」をイメージと聞いて味はどうかというと、意外にも美味しいのです。化石の粒はナッツで表しているので、ご安心ください。
他にも、爪木崎俵磯の「柱状節理」という海底火山時代に地底で固まった溶岩や茅野八窪山の「スコリア」というマグマに含まれるガスが泡立って穴が無数にあいた岩石をイメージしたクッキーなど、全部で伊豆半島の9カ所の風景を表したお菓子があります。
大人から子どもまで楽しめて、お菓子をきっかけに伊豆半島の地質についても知ることが出来ます。ぜひ、これをきっかけに伊豆半島に地質の勉強に足を運ばれてはいかがでしょうか?
※掲載情報は 2015/08/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主
荒岡俊行
1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。
ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。
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