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醤油の焦げた香りがたまらないむっちり柔らかマイベスト豚足
一瞬で恋に落ちることを一目惚れと言うなら、あれは一口惚れだったに違いありません。豚足という料理がこんなにも美味しく、香ばしく、後を引くものだったとは。一般に豚足といえば、茹でて酢味噌につけて食べたり、飴色になるまで煮込んだり。はたまた沖縄風のてびち汁や、博多風の塩焼き&ポン酢など、地域によってもいろいろな食べ方があります。それらももちろん大好きですが、僕の中では韓国料理店「ボクデン」の焦がし醤油焼きをイチオシしたいと考えているのです。
家に大事なお客さんが来るとき、あるいは自分で無性に食べたくなったとき、通販サイトの「ボクデンキムチ本舗」からお取り寄せをします。一緒に「商品のお召し上がり方と賞味期限」というパンフレットが届くので、まずそれを熟読しましょう。賞味期限が到着から2日後、「出来れば到着日にお召し上がりください」といった文章に、美味しいものを届けたいとの熱意を感じられるはずです。そのパンフレットに従って、オーブントースターで5分間両面をこんがり焼き、同封の特製ポン酢を小皿に用意します。
一口惚れをしたぐらいなので、何より重視するのがひと口目。僕の場合はまず、特製ポン酢をつけずにそのままガブリといきます。いちばんむっちりとしたあたりを狙って、お上品に箸など使わず手づかみで。即座にぷるりんとしたゼラチン質が口の中をくすぐって、同時に醤油の焦げた香りが鼻に充満します。むは、最高。後味にピリッと効く唐辛子がまた絶妙で、最初のひとつをあっという間に食べ終えます。2個目からはおもむろに特製ポン酢をつけながら。ほどよい酸味が濃厚こってり味を引き立てて、3個目、4個目……。気付けば、目の前にはかじりにかじった骨の山ができています。
なお、「ボクデンキムチ本舗」というぐらいですから豚足のみならず本格キムチも用意。お得なセットもありますし、万能薬味の「ネギニラじゃん」も熱烈おすすめの品です。
※掲載情報は 2015/08/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コリアン・フード・コラムニスト
八田靖史
コリアン・フード・コラムニスト。慶尚北道栄州(ヨンジュ)市広報大使。1999年より韓国に留学し、韓国料理の魅力にどっぷりとハマる。韓国料理の魅力を伝えるべく、2001年より雑誌、新聞、WEBで執筆活動を開始。最近はトークイベントや講演のほか、企業向けのアドバイザー、韓国グルメツアーのプロデュースも行う。著書に『魅力探求!韓国料理』(小学館)、『新大久保コリアンタウンガイド』(晩聲社)、『かんたん、ヘルシー韓国おつまみ』(大空出版)ほか、語学テキストも多数。2014年7月には韓国の地方グルメを紹介する『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品!ぶっちぎり108料理』(三五館)を発売し、ソウルだけに留まらない韓国地方旅行の可能性を大きく切り開いた。韓国料理が生活の一部になった人のためのウェブサイト「韓食生活(http://kansyoku-life.com/)」を運営。