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冷やして食べれば更においしい、リキュールを使った甘美なスイーツ
年若い時分には、私は何事につけても深く/\(深く)と入つて行くことを心掛け、また、それを歡びとした。
そんなくだりから始まる島崎藤村の美しきエッセイ、「桃の雫」。夏に冷房が効いた部屋で読むにはこの上なく最適な読み物ですが、そのエッセイを元に命名された、桃林堂の「桃の雫」もまた、夏には欠かせないおすすめの一品です。
こちらは糸寒天と砂糖から出来た琥珀のほかに、それぞれ洋酒が加えられており、フレーバーが一捻り効いているのも魅力の一つ。例えば、ピンク色ならグレナーデン、淡いイエローはピーチパロロ、グリーンはペパーミントで、ブルーはブルースカイと、どれも夏の大人心をくすぐるものばかり。
目にも涼やかな見た目は単品でも美しいですし、色とりどりのビジュアルを活かして、お皿の上に虹のように並べるのも素敵。
もちろんそのまま食べてもおいしいですが、冷やして食べることで、より一層爽やかな香味が際立つからこそ、夏のビーチパーティーなどの際にクーラーボックスにビールと一緒に冷やして召し上がっても楽しめると思います。
※掲載情報は 2015/08/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
美容ライター
前田紀至子
新潮社雑誌nicolaの専属モデルや光文社雑誌JJのライター、読者モデルを経て、現在はフリーライターとしてビューティ記事を中心に、競馬、食、ファッションなど幅広く執筆中。その傍ら、テレビ東京モノイズムなどのテレビ出演も。