まるでぶどうのデパート!24種類のぶどうを生産する島根の「うたにぶどう園」

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島根県大田市で見つけたぶどうのデパート

まるでぶどうのデパート!24種類のぶどうを生産する島根の「うたにぶどう園」

島根県のちょうど真ん中に位置する大田市。日本海と三瓶山に囲まれた静かで豊かな町です。一泊二日で6軒の生産者を訪問しましたので、その中から「うたにぶどう園」さんをご紹介したいと思います。

 

生産者である宇谷さんは季節ごとに24種類のぶどうを生産しています。普通は農協や大手のスーパーに卸すものですが、宇谷さんはあくまで直販。たまに広島の三越の催事に出店しつつも、基本は直接消費者に届けることで、最大限にそのぶどうの旨みを感じていただきたいと考えています。面白いのは単一品種ではなく、月ごとに様々な品種があること。まるでぶどうのデパートメント!7月9日に訪問した時は、デラウエアの最終出荷中。箱に丁寧に詰められ、近隣や首都圏の個人宅に配送されるようです。

 

その畑はご覧のようにぶどう一色!黒く熟したもの、これから色づくものなど様々なぶどうが出荷を待っています。ハウスの中は本当に心地良く、気温が高い割には風がすーっと抜けていき、眩しい緑とぶどうの房にほっこり気分。昼と夜の寒暖の差があるのと、オーガニックな環境で育てているので安心です。種はありません。

 

デラウエアをいただくと、皮が思いのほか厚く、中身は甘いのなんの。一気にひと房食べ尽してしまったほど。そして畑の中で採れたてのベニバラード。出荷まではもう数日とのことですが十分に甘味を感じられるものでした。9月頃に収穫が始まる「高墨」は巨峰よりも旨みがある希少なもの。その他サニードルチェ、ゴルビー、シャインマスカットといったラインアップが並びます。時期によって、採れる品種、大きさが違ってきますが、うにたブドウ園さんが、大きさに合わせた箱に入れて送ってくれるまごころも嬉しいですね。5月中旬から11月末まで様々な品種が楽しめる、まさにぶどうの宝石箱。


大量生産、販売とは無縁のため、注文はまずはアナログですが電話がいいでしょう。宇谷さんが直接電話に出られ、その時期に採れるぶどうを丁寧に教えてくれることでしょう。私たちと話しているときも電話が数件入り、やさしい説明と対応に真の農家の姿を見たような気がします。


うたにぶどう園、ホンモノはいつも隠れています。これぞ逸品と呼ばずして何と読んだらいいのでしょう。


店舗名:うたにぶどう園
電話:0854-82-2344
FAX:0854-82-0499
*下記のブログはあまり更新されていないようです。「うたにぶどう園」で検索すると数件ヒットしますが、どれを見ても美味しさが伝わってくるのがわかると思います。

※掲載情報は 2015/07/19 時点のものとなります。

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キュレーター情報

嶋啓祐

フードビジネスデザイナー

嶋啓祐

全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。

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