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香りも味わいも参るほどマイルド
改めまして、「ナットウーマン」こと園山真希絵です。なぜ「ナットウーマン」かって、実は私、豆がきっかけで27kgダイエットに成功し、体質も中身もプラスに転じたのですが、その過程で、豆は豆でも、特に納豆に助けられたからです。
納豆は、人生を豊かにしてくれた命の恩食と言っても過言ではありません。もう20年位、毎日のように何かしらの納豆を食べていますから、まるで家族のような存在です。日々納豆レシピも果てしないほど生まれているので、「ナットウーマン」という納豆レシピ本まで出版させて頂いたほどです。 というわけでのナットウーマンな私ですが、7月10日＝「納豆の日」ということで、今回ご紹介させて頂く逸品は、今年に入って出逢い、口福になった納豆です。その名も、「福よ来い納豆」。
「福が来てほしい」との願いと、製造拠点となる「道の駅しもつま」が、国道294号沿いにあることから、初代工場長が「294」の語呂合わせで「福よ」と命名されたようです。そんな想い入りのネーミングからも福が届くのですが、拘りや味わいからも満福になりました。「小粒納豆」と「大粒納豆」をパックや藁苞に詰めたものや、調味された「寒干し大根入りそぼろ納豆」、「青海苔入り塩切り納豆」、「黒豆の塩切り納豆」等、様々な種類がありますが、「小粒大豆」は、納豆作りに適していると言われる「納豆小粒(なっとうしょうりゅう)」という納豆加工用の大豆で、「大粒納豆」は、「タチナガハ」という豆腐や味噌加工用の甘味のある大豆です。いずれも、会社がある地元茨城県下妻市産大豆100%で、休耕田を活用し、ブロックローテーション（水田の転作作物の生産性を向上させるため、地区全体を数ブロックに区分し、順次、移動させる集団転作の方法）にて生産されているそうです。その貴重な大豆は、まず水洗いし、１日水に浸す→約１時間蒸し煮して菌を混ぜる→また1日置いて発酵→3日間熟成→5日がかりでやっと出来上がりという工程を経てらっしゃるんです。
調味された加工商品は、基本納豆を手作業で仕上げてあるそうですが、皮のかたい黒豆の納豆は、製法が少し異なります。黒豆は、表皮が弾けてしまうと見た目が悪くなるため、冷蔵庫内にて約24時間かけて吸水させて、通常の大豆と比較し、低圧力で蒸かしているとのこと。 そして、淡路島産の藻塩でしっかり味も付けられているので、お醤油等の調味料を加えず、そのまま美味しく頂けます。私は旬の野菜やお蕎麦と合わせたり、色んな料理に抜擢してますが、とにかく大豆の生産から作り方まで、細部に至る拘りや、熱い想いも美味しさと共に伝わってきます。そうそう、どの納豆も、いわゆる納豆臭が優しいのもウリの一つですから、納豆が苦手な方にもトライしてみる価値大ありです。また、作り手さんと機械の共同作業は、「道の駅しもつま」の見学コースとして、買い物客にも公開なさっているので、私も近々自分の目で納得の納豆を見に伺いたいものです。
粘っこく書きすぎてしまいましたが、最後に。これからも福が来る温かい真心入り「福よ来い納豆」を食べて、引き続き、粘りと引きを兼ね揃えながらも、より深みある人間に発酵していけたらなぁと思います。以上、納豆をこよなく愛するナットウーマン園山がお届けしました。
※掲載情報は 2015/07/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
「そのやま」店主・フードクリエイター。
園山真希絵
1978年1月5日生まれ。出雲市出身。高校時代に「食」に目覚め、食べることでキレイになるオリジナル料理の研究を始める。「豆」をベースとした料理のお陰で、2年間でリバウンドなく健康的に27キロのダイエットに成功。 現在、雑誌・テレビ・ラジオにも多数出演。また、自らを救ってくれた 「豆」に対する恩返しも兼ね、食を通じた文化交流や地方の町おこし活動も積極的に行う。さらに、出版・商品開発・食カウンセリング・飲食店『そのやま』経営・各地の親善大使も手掛ける。オフィシャルブログ「こころのごはん手帖-食べる門には福来たる- 」は毎日更新。
※『そのやま』https://www.facebook.com/sonoyama.tokyo
TEL/0363376498
