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凝縮された栗の甘みをサクサクのパイ生地と楽しむ
閑静ながら魅力的なレストランやカフェがひしめく代々木上原。その地元住人はもちろん、わざわざ遠くからこの店に訪れるファンも多いという、注目のパティスリーが『ASTERISQUE(アステリスク)』です。季節のフルーツを使ったケーキやタルト、マカロンや焼き菓子など、目移りするほど豊富な商品が取り揃えられている同店ですが、中でも特に気に入っているのが「マロンパイ」です。
ゴツッと素朴な形をしていて、表面は艶やかなカラメル色。眺めていると、ブリオッシュを思わせる香ばしさにキャラメリゼの大人っぽいアロマが加わった、何とも言えない魅惑的な香りに誘われます。パイは緻密な層になっていて、サクサクした食感ながらも、ドッシリとして食べごたえ満点。そして後半、贅沢に詰められたマロンクリームの濃厚且つ優しい甘味が追いかけてくるのです。もう一口いただくと、今度は存在感ある渋皮栗がゴロッと口中に加わってきて、そのホクホク感も楽しめます。
お供は丁寧に入れたちょっと熱めのコーヒーを。深煎りコーヒーの奥深い香りや苦みはこのパイに言うまでもなくマッチします。夏になると、フルーツを使った繊細で軽やかなゼリーやムースをいただく機会が多いけれど、たまに急に思い出して、無性に食べたくなってしまうのが、このマロンパイ。シンプルに美味しさを求め、良い素材を使って丁寧に作られたんだな……というのがしみじみ感じられる、リピートせずにはいられない逸品です。
※掲載情報は 2015/07/05 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワイン研究家 株式会社食レコ 代表取締役
瀬川あずさ
聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、多くの飲食店のリーシングや施工業務に携わる。その後、趣味が高じてワインエキスパート、日本酒利酒師の資格を取得。記者・ライター業、飲食コンサルティング業、ワイン講師など食やワインにまつわる仕事に精を出す。2014年、食に特化したリレーションサービスを提供する 株式会社食レコの代表取締役に就任。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」新宿校の主幹講師も務め、食やワインを通じた豊かなライフスタイルを発信している。