宮崎県産ニンニク
児玉農園 住所：宮崎市大字島之内9594
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マンゴー農家が作るニンニク
2年～3年前、宮崎県の「フェニックス・シーガイアリゾート」の敷地横にあるフローランテというイベント会場で、宮崎県の食材を使ったワンプレートを2週間提供していたんです。それこそ以前紹介した佐土原ナスを使ったパスタをメインとして何品か作っていたんですが、その期間中に20名くらいのマンゴー農家さんが予約で来たときがありました。僕は良く現地の生産者に話を聞きにいったりするのが好きなので、相談事は良く受ける方だと思うんです。このときも、マンゴーの消費を伸ばしていくためにはどうしたら良いかという相談事がありました。
宮崎は皆さんも「マンゴー」というイメージは強いかもしれませんが、じつは作る家庭での燃料コストや、人件費など結構コストがかかるんです。実際、マンゴー以外の物も作らなくてはいけないという話も出るくらい、真剣な相談でした。
どこの地域もそうだと思うんですけど、今はただ作るだけじゃ通用しづらい世界になってきていると思っていて、消費者に合わせて物を作っていく世界に差し掛かってきていると思うんです。そんな思いが僕にはあるので、この相談を受けた時、自分たちが売りたい人たちの意見を聞いた方がいいというアドバイスをしました。
そのアドバイスを愚直に実行した一人が、児玉あさみさんでした。彼女も親の世代からマンゴー農家を営んでいて、今はご夫婦中心でやっているんですけど、ニンニクを作り出したんです。ニンニクって、青森が非常に有名ですけどちょっと高価なもの。安いものを探せば中国産ということが通例でした。なので青森県産ではないけど、国産で手ごろなニンニクが出来ればマーケットが創出できると思ったんですよね。しばらくして出来上がったニンニクが送られて来て、実際に食べてみたら良いニンニクに仕上がっていました。それからは機会があれば使うようにしています。マンゴー農家が作ったニンニクというフレーズも面白いですし、何より一生懸命新しいものに挑戦していく姿勢を僕は応援したいと思っています。
※掲載情報は 2015/07/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
シェフ
中原弘光
『 La fontana azzurra』のオーナーシェフ シェフ 中原弘光。
1975年宮崎県生まれ。『フォーシーズンズホテル椿山荘 東京』、イタリア料理『BiCE東京』、フランス料理『ぎんきょう』、『リストランテ キオラ』料理長、2009年から「リストランテ シルベラード」統括総料理長を経て、2015年、オステリア『NAKAHARA』オープン。2016年より宮崎県の食材をふんだんに用いた『 La fontana azzurra』をオープン。
本場イタリアの技法を使って旬の食材の持ち味を最大限に引き出した、才気あふれる料理は、多くのファンを魅了しています。
2011年、宮崎県より、料理界からは初めてとなる「みやざき大使」に任命。県内外のイベントにて郷土の食材を用いながらその魅力を伝えている。
