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どこか艶っぽいミード その美味しさとストーリー
美酒と聞けばなんでも試したくなってしまう私。そんな私が魅了されたのが、蜂蜜醸造酒=ミードです。蜂蜜醸造酒を扱う有限会社ミール・ミィ様より、ミードコーディネーターとして公式に任命いただき活動をし始めたほど。ミードは他のどのお酒とも違う、どこか一線を画すものがあると感じます。味はもちろん、ミードに秘められたストーリーからも、魔性のような!?引力があるお酒、どこか艶っぽく色香さえ感じるお酒。実際、これまでセミナーをしていた中では、ミード初体験の参加者の方も皆様感激され、ご年齢、性別を問わず、ミードの世界に惹きこまれていました(ほとんどの方が次回のセミナーにもリピート参加予定です)。それほどまでに、ミードには人を魅了する力があるようです。
蜂蜜醸造酒というくらいなので、ミードの原料は蜂蜜。しかし、蜂蜜のこってりとした甘味とは異なります。蜂蜜を薄めて発酵していることもあり、蜂蜜からくる上品な甘みと香りを残しつつ、その口当たりは驚くほどよい。一口、口に含んだ瞬間、ぱっと香りがひろがって、蜜の甘さが体の中にしみこんでいくよう。どこか可愛らしいテイストがあり、華やかな香りや上品な甘さもあり、それと同時にほっと癒されて、どこか吸い込まれていくような不思議な感覚。
一言にミードといっても、甘みの強いものもあれば、蜂蜜から作られたとは思えないほどすっきりとした味のもの、色にしても、琥珀色、透明に近い色、ロゼ色など様々。ワインと同じように、様々な産地で、様々な花の蜜から作られているので、原料の蜂蜜や作り手、産地によって味わいが全く異なる。自分好みのミードを見つけるのも、また楽しいです。そのままいただくだけではなく、アイスやホットで、カクテルで……とアレンジもでき、男性、女性問わず楽しめるお酒です。
ミードの歴史はかなり古く、古代中世ヨーロッパでは、新婚直後の新婦は1か月間住居から外に出ることなく蜂蜜酒を作り、新郎に飲ませていたそう。蜂蜜には滋養強壮の効果があるとされていたこと、子を多く持つ蜂の多産にあやかろうということで、蜂蜜酒を飲んで子作りに励んでいたとか。結婚後の宴会も同じように1か月間続いていたこともあり、ここから蜂蜜の一か月=蜜月(ハニームーン)、すなわちハネムーンの語源になったという逸話も、聞いて納得。結婚式の贈り物としても需要があるそうです。
また、ミードのその口当たりの良さから、お酒があまり得意でない女性でも飲めてしまうのですが、実はミード単体ではアルコール度数はワインと変わらないかそれ以上。知らぬ間にグラスが進んでしまい、知らぬ間に体がほてってってしまう……ということもしばしば。くだらない余談のようにも聞こえるかもしれないですが、男性が口説きたい女性に薦めるお酒としても、そのストーリー性も相まって、実際海外でも重宝されているとか。
ジューンブライドの季節には、結婚式の贈り物としてもちろんのこと、過ごしやすくなる夜の時間を一人楽しむお酒として、また素敵なひとと一緒にミードのストーリーを語りながら交わすグラスもまた素敵。ミードの世界観をぜひお試しください!
※掲載情報は 2015/06/09 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家
和田千奈
大学卒業後、国内航空会社へ就職、客室乗務員として各地を飛び回る。その中で食の尊さを改めて感じ、在職中に食生活アドバイザーの資格を取得、退職して大手調理器具メーカー主催の料理教室アシスタントを経て独立。
料理教室講師、商品開発、販売促進に伴うレシピ作成や雑誌でのレシピ連載、レストランにおけるメニュー開発、ケータリングなどの分野で活動中。
講談社おともだち・ゼクシィなど様々なメディア、雑誌でレシピ掲載。
日本橋三越にてセミナー定期開催中。
大手食品メーカーでの商品開発、販売促進に伴うレシピ作成・スタイリングなど。