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バーガーを通じて、紀州の梅を全世界に発信
かつてご当地グルメというか地域おこしで“町の名物を作ろう”というと、ご当地ラーメンをモチーフにする時代がありました。特に20年位前ですね、各地で地元の食材とか一定のコンセプトの元、雨後のタケノコのように誕生した時代がありました。でも、最近はラーメンは滅多に見られず、コロッケだったり焼きそばだったりと、いわゆるB級グルメ全般をダーゲットにするようになりました。きっかけは、やはり「B-1グランプリ」ですね。このイベントが出来てから、もう、ラーメンじゃなくなりました。代わって、最近時々見られるのが“ご当地バーガー”です。今回ご紹介する和歌山の「紀州梅バーガー」も、しかり。そもそも、「全国ご当地バーガーグランプリ」という全国大会が、毎年、鳥取県で開催されている事をご存じでしょうか?「紀州梅バーガー」は、昨年2014年の第4回大会で、見事グランプリを獲得したのです。
この商品、紀州梅バーガー開発研究会が、和歌山の梅を全世界にアピールするべく考案した、大真面目なバーガー。特に人気なのが地元の有名パン屋さん『パン工房 カワ』のタイプ。紀州うめどりを用いた、いわゆる“チキンカツバーガー”の中に、大きなはちみつ南紅梅が入っているというもので、ジューシーでボリューミーなチキンカツを、梅干しの酸味、そしてはちみつ味の甘味がガッチリと支えています。案外、最初ドキドキしつつ、ガブリと噛みしめたのですが、意外にも全体が綺麗にまとまった仕上がりに、僕自身が驚きました。なんだか、これからはチキンバーガーに梅干し入れたくなっちゃう、そんな気分です。しかも、バンズには八種の穀物も使用しているため、風味や食感、栄養価もGOODです!
※掲載情報は 2015/05/31 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。