震災から復活!奇跡のバウムクーヘン『不来方バウム』

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岩手が生んだ奇跡の味

震災から復活!奇跡のバウムクーヘン『不来方バウム』

岩手県盛岡市の洋菓子店タルトタタンで販売されている『不来方(こずかた)バウム』は、醤油の“もろみ”を生地に練り込んで焼き上げた人気のバウムクーヘン。約3年間販売を中止していたのですが、今年(2014年)再販されました。実は、この“もろみ”は陸前高田市で200年以上の歴史を刻む醤油と味噌の醸造元・八木澤商店のもの。東日本大震災による津波で壊滅的な被害のあったエリアで、蔵も“もろみ”も全て失いました。しかし、タルトタタンは「あの“もろみ”でないと同じ味は出せない」と八木澤商店の再建を待ったのです。その後、別の場所にたまたま預けてあった少量の“もろみ”が奇跡的に発見されます。それを培養し“もろみ”を復元させて、再発売にこぎつけたのでした。

しっとり生地の中にふんわり香る醤油のもろみ

しっとりしながらも柔らかでフワっとした食感。焼いた生地を一旦寝かせた後二度焼きしているのだそう。お醤油のいい香りがふんわりと鼻に抜けていきます。かといって強過ぎる香りではないので、バウムクーヘンの美味しさの邪魔はしません。洋菓子なのにちょっと不思議な奥深い味わい。コーヒーだけではなく、緑茶と一緒にいただくのもオススメです。

※掲載情報は 2014/10/30 時点のものとなります。

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キュレーター情報

椿

ご当地グルメ研究家/リサーチャー/日本外食リサーチ&PR協会

椿

日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘中。「その地域で長く愛されているローカルフード」を探し、そこに如何に根付いているのかを研究。
テレビ番組、WEB、雑誌、イベントで、地域の食や最新グルメ情報のリサーチ・取材・寄稿・レシピ提供・情報発信などを行っている。
2013年より気仙沼の海の中に純米酒を沈めて熟成させる「海中貯蔵プロジェクト」を行う。

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