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創業1855年 老舗の栗菓子
私は、1日お休みが出来るとふらっと京都に行きます。その日は予約したご飯屋さんへ向かって歩いているところでした。老舗感が漂うお店「くりや」の前を偶然通ると、一緒にいた友達が「くりやだ!ここの金の実が美味しいよ~」と言うので思わず寄り道を。店内に入ると栗を使用した和菓子がずらり。中でも綺麗な色をした「金の実」がたくさん並んでいるのが目にとまりました。金の実とは、丹波産の大粒の栗をふっくらと炊き上げ、蜜に漬け込んだシンプルな栗菓子で、見た目には栗の形がそのまま表れています。
大正6年、昭和3年には天皇陛下にも御買上げの栄えを賜ったという和菓子ということで味はお墨付き。1つ200円ほどなので少し贅沢ですが試す価値ありと思いお土産に購入。その場で1つ食べてみると、しっかりとした固さで栗の味わいも引き立っていました。少しずつかじりながら日本茶と合わせて食べたい、そんな素朴な和菓子でした。栗を加工するお菓子はたくさんあるけど、栗の形そのままを生かしたものはあまりなく、シンプルに1年中栗が楽しめるお菓子だなと思いました。
※掲載情報は 2015/07/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
管理栄養士/料理研究家
鈴木あすな
愛知県名古屋市出身。大学卒業と同時に「管理栄養士」を取得し料理研究家としてのキャリアをスタート。
結婚を機に世界中にたくさんの素敵な食卓=TABLEを作りたいという想いから株式会社Table forを立ち上げる。
現在は料理教室「Cooking School〝Table for″」の運営やメディア出を通じた情報発信、レシピ開発、プロデュース、地域貢献など、より豊かな食卓が増えるよう幅広い活動をしている。