記事詳細
紹介している商品
スムースでソースのようなローズジャムの使い道は無限大!
こんにちは、前回に引き続き海外からのお土産。今回は去年から縁があり、よく訪れている香港から、マンダリンオリエンタル香港のケーキショップでしか手に入らないローズペタルジャムをご紹介いたします。実はずっと噂に聞いていたこのジャムは、念願叶ってついに本日初めて入手しました。そしてやっと口にして、その素晴らしさに興奮を隠しきれません。
製菓を勉強してきて、いろいろ知ったフレーバーの中でも「ローズ」は今でも私のお気に入りで、最も興味のあるフレーバーの一つです。以前もローズの香りのするデザートワインをご紹介してお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが……、とても幸せな気持ちにしてくれます。
ただ、バラの華やかな香りは、ローズウォーター等の香料を使えば容易に食品にうつすことは出来ますが、分量や使い方、他の素材との組み合わせを間違えたり、良い香料を使わなかったりすると、強い香りが香水っぽくなってしまいお菓子をダメにしてしまいかねないので、なかなかの高難度な素材なのです。
だからこそ、この「ジャム」という形状は、とっても扱い安く、シンプルにも、また凝った使い方をしても簡単に楽しめるとので、ぜひ手に入れたいと思っていました。ジャムと言っても、写真からもわかるようにトロッとしたソースのような感じです。ちなみに写真のスコーンは、このケーキショップに隣接しているCafe Causetteでいただくアフタヌーンティーで出される物で、たっぷりのクロテッドクリームとローズペタルジャムがついてきます。
このようにシンプルにスコーンやパン、パンケーキなどにそのままあわせてももちろん美味しいですし、シャンパンカクテルや紅茶の香り付けにも使えるはずです。ちょっとステップアップして、フレンチマカロンやアイスクリーム、パンナコッタなどのお菓子作りにも絶対に活用できます。その際は、相性のいいライチやラズベリー、ストロベリーなどとの組み合わせを楽しむのも良いと思います。そのような感じで、私は今この一瓶を大事に日本に持って帰ってから、いろいろ試すのにワクワクしています。
少々ジャムとしてはお値段が張りますが、ロマンチックなギフトとして、女性やお菓子作りの方には絶対に喜ばれる香港からのお土産になること間違いなしです。
※掲載情報は 2015/05/18 時点のものとなります。
- 8
キュレーター情報
ケーキデザイナー
鈴木ありさ
幼少時代からアートや海外のパーティーに興味を持ち、大学ではビジュアルアートを専攻。学生時代に訪れたボストンでケーキビジネスの存在を知り、日本にもスペシャルティーケーキの文化を広める存在になる事を決意。本場の技術を学ぶため、NYにあるThe Culinary Institute of America ペイストリーアーツ学科に進学。ケーキデコレーション第一人者であるBetty Van Norstrand氏と全米最高峰との呼び声も高いケーキデザイナー Ron Ben-Israel氏の元で学ぶ。二年次には学校代表でコンペティションでのセンターピースを任され金賞と最優秀賞と獲得。卒業後、元ファッションデザイナーCharlotte Neuville氏のケーキビジネスに一から携わりシニアアシスタントとして約2年間様々な作品制作を任される。2014年1月より5年ぶりに日本帰国。日本へSpecialty Cakeの文化を届けるという留学の本来の目標を達成すべく、独立。ウエディングやイベントでのデザインケーキ、デザート製作と共に、雑誌やウィンドウディスプレイ様の展示や撮影を目的としたケーキも製作している。