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まずは、醤油をかけずにそのままいただいてほしい。
島根県の西部にある益田市。山口県の萩に近いエリアですが、その山奥の真砂地区に驚くほど美味な豆腐を作るお店があります。お店というより小さな工場。白衣のスタッフがきびきびと動き、白いお豆腐が次々と浮かんできます。澄み切った水に浮かぶ豆腐は輝き、深い香りと味わいを醸し出しています。そこはとても神聖な場所に思えたのはなぜだろう。
「豆腐」ってこんなに旨かったのか……。これを毎日地元のお客様向けにお作りになっている岩井社長は冷静沈着、時に情熱をもって豆腐を語ります。自らを「とうふマン」と称しているくらいですから。県内産の大豆にこだわっていることから生産量も少なく、流通は地元のスーパーと直販のみ。それもとてもリーズナブル。ホンモノがこんなに安くていいのか!と思うほどです。
「ホンモノはいつも隠れています。」ホームページにあるように豆腐が立つくらいの歯ごたえ。そのあとに大豆の深い味わいが口一杯に広がります。最初は醤油はいらないほど。極上の鰹節、刻み海苔、生姜などがあればこれだけで一流和食店の料理となること間違いなし。醤油にも凝ってちょっとグレードの高い醤油でいただきたいですね。日々の食卓に真砂の豆腐。ホンモノをぜひお試しあれ。
※今のところFAXのみの販売です。
※掲載情報は 2015/05/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。