静岡の定番お菓子さくら棒から三島土産が誕生

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静岡では誰もが知っている麩菓子「さくら棒」

静岡の定番お菓子さくら棒から三島土産が誕生

麩菓子。最近の子供たちは麩菓子なんて知っているのかな。私が知っている麩菓子と言ったら駄菓子屋さんでくじを引いてゲットするもので、10cmちょっとぐらいの棒状のお麩に黒い糖蜜がこってりと塗られているもの。こう言ってはなんですが、決して上品な食べ物ではないですよ。だからおいしいのであってね。ところがどっこい、静岡のほうに行くとなんと「さくら棒」なんて名前の麩菓子があって、なんだかちょっと華やかムードじゃないですか。その名の通り色は真っ黒けとか真っ茶色とかじゃなくて、砂糖掛けでほんのりさくら色とか白とかそういうものらしい。しかも長い! 夜店ではバットぐらいの長さのものも売っていて、子供たちに人気の定番だという。

サクッとかじると口の中で綿菓子のように消えていく

静岡の定番お菓子さくら棒から三島土産が誕生

「そんなの知らなかったなぁ」と驚いていたら、静岡の友人が、もっと驚けと持って来てくれたのが、この春新登場の「みしまカラ麩ル」なる代物。見れば箱入りのお麩で、その長さ45cm。箱をよく見ると「みかん」と書いてある。ほかにイチゴ、バナナ、ぶどう、抹茶、ミルクとあって全6種類だそうです。地元でなじみのあるお菓子をお土産商品にと、地域の人たちが知恵を絞って企画して、さくら棒製造のプロが1本1本手作りしているとのこと。今回試した「みかん」のお味は、サクッとかじると、その瞬間に口の中で綿菓子のように消えてなくなり、みかんの甘さと香りとほのかな苦味が爽やか。三島みやげとしてはこの「みかん」と「抹茶」がおすすめか。

※掲載情報は 2015/06/04 時点のものとなります。

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キュレーター情報

齋藤訓之

FoodWatchJapan 編集長

齋藤訓之

北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。

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