ほたての卵味噌和えのパスタがウニ味に変わる不思議な旨さ

ほたての卵味噌和えのパスタがウニ味に変わる不思議な旨さ

記事詳細


紹介している商品


ほたての卵(ラン)は和にも洋にも相性抜群!

ほたての卵味噌和えのパスタがウニ味に変わる不思議な旨さ

ほたての卵(ラン)を使った惣菜があるのです。「ほたての卵のおかず味噌」という名前です。最初に食べた時に。おや、これには“ウニ”も入っているのか、と思ったくらいウニの味がするのです。実はこのほたての卵は、ウニの味と同じなのです。何だか、味が想像できますね。ほたての卵に醤油や米麹、砂糖、酒と唐辛子だけで加熱して煉り混んだペースト状のものです。商品名に味噌と付いていますが、味噌を入れているわけではないのですね。地方に行くとこの手の、少し辛い味噌系のものを買ってきますが、中々ほったての卵は珍しく、取り寄せでも人気の商品らしいですね。ペースト状になっているので、ごはんやトーストにも合うし、野菜のディツプでも美味しいのです。

ほたての卵味噌和えのパスタがウニ味に変わる不思議な旨さ

活きほたては自分で調理する時に、どこまで食べられるか、中々、専門家じゃないと難しいですね。一度いただいた活きほたてを分解してみたことがあります。

 

まず、貝柱とヒモ(外嚢膜)は安心して食べられますが、食べてはいけないのが“"ウロ”と呼ばれる部分(中腸腺とよぶそうです)です。実は、鰓(えら)はほたての旨味が一番凝縮されている部分でだしがよく取れ、貝焼きにするなら貝柱と一緒に焼いて食べると旨いのです。

 

さて、最後に残った部分で貝柱にまとわるように付いた三日月型の部分は何だろうと調べていくと、ここはほたての精巣と卵巣なのです! という事は、ほたては雌雄同体なのでしょうか? 雄(精巣)は黄白色をしていて雌(卵巣)はオレンジ色なので、生後0年から1年まではすべて雄だそうです。2年目から雌に雌雄転換し、卵(ラン)と呼ばれ、白が精巣で、オレンジが卵巣になり、2年貝になると、白からピンクへ変わってゆきます。時折白とピンクが混ざった卵は雌雄同体で、ほたて貝は本来雌雄異体なのです。この卵は春になると大きくなり、海中で放卵と放精により受精してほたて貝の赤ちゃんになるのだそうです。何だか生物学の解剖実験のような話ですね。

 

「ほたての卵のおかず味噌」に話はもどりますが、何よりお酒の友にぴったりの味は想像できますね。スパゲッティをアーリオ・オーリオにして熱々の状態でこの「ほたての卵のおかず味噌」をたっぷり入れて、オリーブオイルでソースのように溶いでください。それをスパゲッティと合わせるとウニの味になります。ほたてなのだけど、ウニ味のスパゲッティ味の完成です。これには、たっぷりの万能ねぎのみじん切りが合うと思います。また、カルボナーラ風に卵とオリーブオイルで混ぜ合わせても美味しいですよ。

※掲載情報は 2015/05/19 時点のものとなります。

  • 19
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
ほたての卵味噌和えのパスタがウニ味に変わる不思議な旨さ
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

後藤晴彦(お手伝いハルコ)

アートディレクター・食文化研究家

後藤晴彦(お手伝いハルコ)

後藤晴彦は、ある時に料理に目覚め、料理の修業をはじめたのである。妻のことを“オクサマ”とお呼びし、自身はお手伝いハルコと自称して、毎日料理作りに励んでいる。
本業は出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画編集デザイン制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける。お手伝いハルコのキャラクタ-で『料理王国』『日経おとなのOFF』で連載をし、『包丁の使い方とカッティング』、『街場の料理の鉄人』、『一流料理人に学ぶ懐かしごはん』などを著す。電子書籍『お手伝いハルコの料理修行』がBookLiveから配信。
調理器具から食品開発のアドバイザーや岩手県の産業創造アドバイザーに就任し、岩手県の食を中心とした復興支援のお手伝いもしている。

次へ

前へ