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水なすの本場泉州特産 食べごろは2日目と言われても
大阪泉州特産「さんさ漬」が届きました。わたしが日本で一番おいしいと思っている水なすのぬか漬けです。もう10年来、大阪のいとこから届く夏の元気なご挨拶。クール宅急便でこれが届くと、ああ今年もこの時期が来たんだな〜としみじみする夏の風物詩です。
箱の中にはぬかでパンパンになった小さな袋が並んでいます。ひとつのぬか袋に1つの水なす。ひとつずつ袋に入っているのは、空気に触れさせないためです。同封のリーフレットには、1日目は少し浅い、2~3日目が食べごろ、4日目は少し「辛い」と書かれています。よく漬かってしょっぱい状態を「辛い」と表現するのも、大阪らしくてまたよいではないですか。そう、この箱を開けた瞬間からわたしは、行ったことのない泉州の水なす畑の風に吹かれて、工場長の関西弁を聞いているのです。
ぬかから取り出してさっと水洗いすると、美しい紫色のつやつやまるまるした水なすが現れます。決して包丁で切ってはいけません。(上だけ切れ目を入れました。)
手でゆ〜っくりと縦に裂くのです。白に近いクリーム色の面があらわれました。まだ1日目ですからもぎたて茄子に近いフレッシュふっかふか。少し浅いと言われても、待ちに待った1年ぶりの再会はもう誰にも止められませんから〜。
さっと醤油を垂らしていただきます。さくっ。じゅわわわわん。ふっくらみずみずしい中にサクっとした食感。アクが少なく生のままでもいける水なす、ほんのり甘みがでてきます。地元泉洲の水なす農家が朝採りした新鮮な水なすをその日にうちに漬け込むという丁寧な手仕事。1日目のさんさ漬は、茄子というより、りんごの果肉を思わせるさっくり感。皮が薄くてやわらかくかみしめるほどに水分が口の中でほとばしります〜。ぬか漬けなのにサラダのようなフレッシュさ。
泉洲特産・水なすのさんさ漬、明日は2日目の味が待っています。
追伸)ここだけの話、残ったぬか袋にきゅうりや他の夏野菜を入れれば、なんちゃってぬか漬けとしても2~3日は楽しめます。
※掲載情報は 2015/07/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ベジアナ・農業ジャーナリスト
小谷あゆみ
※東京世田谷のベランダ菜園で野菜をつくるアナウンサー・ベジアナです。
もしも日本中のベランダでみんなが1つでも野菜をつくったら、暮らしが楽しく豊かになるに違いありません。
レストランの有名シェフをリスペクトするように、全国にあるおいしい農畜産物とそれを生み出す生産者や農業そのものがリスペクトされる社会をめざして活動中。
「1億総プチ農家プロジェクト」を掲げて、小さな感動を発信しています。
おいしいものを食べる人も、つくる人も笑顔に。
農のある暮らし、都会のあなたのベランダからはじめてみませんか?
NHKEテレ「ハートネットTV 介護百人一首」出演中
NHKEテレ「楽らくワンポイント介護」毎週(土)出演中
・農林水産省/ 食料農業農村政策審議会・畜産部会および医福食農連携プロジェクト選定委員