郷愁にひたりながら食べる。思い出がつまったあの場所のラーメン

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まずは具を入れずスープめんだけで!

郷愁にひたりながら食べる。思い出がつまったあの場所のラーメン

お酒を買いにふらっと恵比寿にある酒屋さんに立ち寄った時、お酒を持ってレジに行くと、レジ横にあった商品に思わず気を取られてしました。それは白くまのイラストが描かれているパッケージのインスタントラーメン。シンプルに上手にデザインされていました。

 

酒屋のレジ横にスナック菓子とか珍味ではなく、インスタントラーメンが売ってることがちょっと珍しいなと思ってよくみたら見ていたら、「SAPPORO MARUYAMA ZOO」と印刷されていました。二度見、三度見してしまい、懐かしさのあまり購入してしまったラーメンだったんです。

 

今回ご紹介する「円山動物園白クマラーメン」は、僕の思い出が沢山つまった場所「円山動物園」の白クマ(ホッキョクグマ)の繁殖を応援するために作られたラーメンなのです。

 

僕の実家(今は両親も東京に引っ越して来て誰も住んでいませんが)はこの円山動物園の目の前にあり、円山動物園がある円山公園でよく遊びました。ここには白くまがいる動物園の他、神社やスキー場まであり、子どもの頃は缶けりや肝だめしをしたり、夏休みに絵を描きに行ったり、デートするのもここでした(笑)。

この公園なしには僕の青春時代を語れないと言っても過言ではない、本当にたくさんの思い出が詰まった場所なのです。

 

東京で仕事をするようになり、実家も東京へ引越してきてから、札幌に帰るのは仕事や結婚式がある時などだけで、いつしか円山公園の近くには行かなくなりました。酒屋さんで偶然見つけた「円山動物園白クマラーメン」が、懐かしい思い出を運んでくれました。

郷愁にひたりながら食べる。思い出がつまったあの場所のラーメン

さっそく白くまのパッケージの「塩味」を買って食べてみました。麺は細く繊細。生ラーメンを48時間かけて乾燥させた本格めんです。スープも爽やか。あっさりして絶妙な塩加減でおいしい!

郷愁にひたりながら食べる。思い出がつまったあの場所のラーメン

ひき肉や野菜などを入れてもいいけど、具材の味が主張しちゃうので、最初は具を入れずに是非スープと麺だけで本来の味を味わってほしいです。

郷愁にひたりながら食べる。思い出がつまったあの場所のラーメン

麺をすすりながら郷愁の思いにふけり、あの時の事を思い出しながら、久しぶりに思い出の場所を訪れてみようかな?と思わせてくれるそんなきっかけを与えてくれた、僕にとっては特別なラーメンです。

※掲載情報は 2015/06/10 時点のものとなります。

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キュレーター情報

植原亮輔

キギ・KIGI代表 アートディレクター

植原亮輔

クリエイティブディレクター・アートディレクター
1972年北海道生。2012年に株式会社キギを設立。企業やブランド、ショップなどのアートディレクション、「D-BROS」等の商品デザインを手掛ける。

2014年夏、琵琶湖の周辺で様々な製造業を営む職人たちとともに、テーブルウェアを中心としたプロダクトブランド「KIKOF」を立ち上げる。

クライアントワーク以外でのより創作的な作品制作や、物事に対する自らの視点や考え方をデザインの軸で作品化し展覧会を開催するなど、あらゆるジャンルを横断しながら、グラフィックの新しいあり方を探し生み出し続けている。

主な個展に「キギ展」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー、2012年)、「続・キギ展」(ヒルサイドフォーラム、2013年)、「ワン-オフ デザイン」展(PASS THE BATON GARRELY)など。

TDC賞、JAGDA賞、東京ADC会員賞、NY ADC金賞、ONE SHOW DESIGN金賞、第11回亀倉雄策賞など受賞多数。

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