宮崎生ライチ
小松農園 住所:宮崎県宮崎市南方町垣下569
世界三大美女の一人である楊貴妃。つややかな髪と透き通るような美しい肌であったと伝えられています。それこそ、まさに女性の憧れ。その楊貴妃が好んで食べていたというライチ。中国の華南から都の長安まで早馬で運ばせたという話はあまりにも有名ですね。そんなライチの収穫期を迎える宮崎では、ルビー色の実が貴女を楊貴妃のように輝かせようと出荷を待ち構えています。今回は、私の故郷である宮崎からとびっきりオススメの美肌フルーツ「ライチ」をご紹介しましょう。
訪れたのは宮崎市にある小松農園。これから糖度がのってきて美味しい時期を迎えるという生ライチ。約10年前からライチのハウス栽培を始められ、ようやく宮崎ライチが全国的にも注目を集めるようなりました。奥様の幸美さんはおっしゃいます。「マンゴーでも何でもそうですが、栽培に着手して無事に収穫を迎え、市場で認められるようになるまでには随分と時間が掛かります。忍耐です」と。その情熱の実が、このビニールハウス内にたわわに実ったライチです。
人の手によって摘果しなくても、自然摘果して枝から落ちてしまうライチ。赤く色づいてから約3週間後に収穫期を迎えるそうですが、枝に残るのはほんの一部。本来なら、もっと実をつけているはずなんだそうです。手塩にかけて育てたライチ。朝一番にハウスを覗き、自然摘果したライチを見つめる時の意気消沈した小松さんの想いは想像に耐えられません。
また、この時期の宮崎は室内でもエアコンが必要なくらいの暑さ。そこにきてビニールハウス内での作業はどれほど過酷なものでしょう。取材で少しの間、ビニールハウスに入っただけでも汗ばんできます。フルーツといえど、命と向き合う生産者の方々の愛情を感じずにはいられませんね。
完熟した生ライチです。ご覧いただいてお分かりになりますか。赤いライチの実の周りが少し茶色くなっているのを。これが「食べごろ」のサインなんだそうです。果皮を剥くと中からプルンとした実が雫とともに顔を出します。白色透明の果肉は美しい憧れの肌のようです。
もぎたててでいただいてみました。なんとも芳醇な香りが辺り一面に広がるような幸福感。優しい甘さは上品で心の奥底までじんわりと満たしてくれるようです。
また、美容面ではビタミンCやビタミンBを含んでいるのも女性に嬉しいですね。その他、「血を作るビタミン」と呼ばれている葉酸はキウイの約3倍も含まれています。葉酸は、細胞の新生や赤血球を作るうえで重要な栄養素で、赤ちゃんを生むために必要な栄養素として知られています。また、普通フルーツは体を冷やすといわれますが、ライチは血を補い体を温めるといわれているそうで、女性にはツラい冷えや貧血にもオススメできるフルーツです。
宮崎で生ライチを栽培していることをご存知の方がどれくらいいらっしゃるでしょうか。これから糖度が増して最盛期を迎えるライチ。皆様のお口に届く7月頃には最高の1粒に成長していることと思います。7月の誕生石でもあるルビーのように、眩しく輝く宮崎の太陽にように、生産者の情熱のひと雫のように、魅惑的なライチというフルーツをこの夏是非お召し上がりください。
小松農園
住所:宮崎県宮崎市南方町垣下569
問い合わせ先:0985-39-0919
小松農園 住所:宮崎県宮崎市南方町垣下569
※掲載情報は 2015/06/28 時点のものとなります。
MC・フードコーディネーター
岩切あけみ
宮崎県生まれ。現在、宮崎県を中心に式典・イベント・パーティ等のMCとして活動中。テレビ・ラジオのパーソナリティ時代に「食のレポーター」として活動したことがキッカケで「食」の世界に興味を持ち「トータルフードコーディネーター」の資格を取得。フードコーディネーターとして宮崎食材に係るレストランイベントやプロモーションに参加。コーディネートから司会までトータルで手掛け、宮崎や東京の料理人たちと繋がりながら、独自のコーディネート・スタイルを確立中。その他、サービス接遇・ビジネス検定・秘書検定・医療事務等の資格を持ち、講師として教壇に立つことも。まだまだ「好奇心」が止まらない宮崎県人。【主な仕事】MC / フードコーディネーター / 百貨店等のアドバイザー / スーパー等の店舗インテリアコーディネート 等