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食べるだけではない。盛りつけもサーブも本格インドスタイルで
インド料理を自作する人が増えている。スパイスやフレッシュハーブなどの食材も、以前よりずっと手に入れやすい環境になってきた。レベルの高いインド料理の専門料理教室が隆盛を極め、地方に住む人でもネット通販で本格的な食材などを取り寄せて、目を見張るような南インド料理を作る人などもいると聞く。先日紹介した本格的なインドカレーのレトルトパウチなども好む人が多くなってきた。
そんな中で「カレーパーティー」というキーワードを聞きつけた。なんでもカレーを自作する人たちが集まって自宅で自慢の腕を披露しあうパーティーなのだとか。そういう場所で「もう少し、雰囲気を出してみたい」「なにか人と違うプレゼンテーションは出来ないか」という声を耳にする。そこでこういうのはどうだろうか。食器で差を付ける、という方法だ。おいしく作るのはもう当たり前。それが前提の上でのプレゼンテーションで、もう一歩リードする。
このバナナリーフを模したメラミンの皿は、シンガポールやマレーシアに住む南インドタミルの人たちがよく使うというものだ。この上にごはんをよそい、周りにカトリというステンレスの小さな器をいくつものせて炒め物や和え物などのおかず、味噌汁と同様の扱いのラッサムという辛くて酸っぱいスープやカレー類などを入れて盛りつける。堂々たる南インドの定食、ミールスが完成だ。もちろんパーティーのときに限らず日常の楽しみとして、自分の深い満足を得るためにカレー専用の食器として持ってもいいだろう。最近では料理の写真をSNSにアップロードする人も多い。このバナナリーフの皿で大きく差を付けてみてはいかがだろうか。料理は味だけではない。サービスや雰囲気、見た印象、すべての要素を持って完結する。自分に向けての場合も、もちろん誰かに対しても、気遣いある美しい盛りつけを心がけるのは心豊かな行為なのではないだろうか。
※掲載情報は 2015/05/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
カレーライター・ビデオブロガー
飯塚敦
食、カレー全般とアジア料理等の取材執筆、デジタルガジェットの取材執筆等を行う。カレーをテーマとしたライフスタイルブログ「カレーですよ。」が10年目で総記事数約4000、実食カレー記事と実食動画を中心とした食と人にフォーカスする構成で読者の信頼を得る。インドの調理器具タンドールの取材で09年秋渡印。その折iPhone3GSを購入、インドにてビデオ撮影と編集に開眼、「iPhone x Movieスタイル」(技術評論社 11年1月刊)を著す。翌年、台湾翻訳版も刊行。「エキサイティングマックス!」(ぶんか社 月刊誌)にてカレー店探訪コラム「それでもカレーは食べ物である」連載中。14年9月末に連載30回を迎える。他「フィガロジャポン」「東京ウォーカー」「Hanako FOR MEN」やカレーのムック等で食、カレー関係記事の執筆。外食食べ歩きのプロフェッショナルチーム「たべあるキング」所属。「ツーリズムEXPOジャパン」にてインドカレー味グルメポップコーン監修。定期トークライブ「印度百景」(阿佐ヶ谷ロフトA)共同主催。スリランカコロンボでの和食レストラン事業部立ち上げの指導など多方面で活躍。