行者にんにくみそ
笑楽路屋(わらじや)
行者にんにくとは、山にこもり荒行に耐える行者たちが滋養強壮のために食した山菜を名付けたと言われている。実物はニラを短くしたような外形の山菜だ。にんにくほどの臭いはないが、栄養価に優れ、ベータカロチンがキャベツの10倍、ビタミンも多く含む。
私が観光大使をしている石川県輪島市、門前町に行者にんにくは自生する。門前町は、かつて曹洞宗の大本山があった町だ。(現在は曹洞宗 総持寺祖院があり、北陸の信仰の拠点でもある)
行者にんにくみそを作っている笑楽路屋(わらじや)は、総持寺祖院の駐車場に店舗を置き、田川則子さん始め、会社を定年退職した仲間4人でやっているお店だ。元々、山で行者にんにくを採り、しょうゆ漬けなど漬物にしていたが、葉をペースト状にして、茎を細かく刻み、味噌などの調味料と混ぜ半日ほど煮て、日持ちする行者にんにくみそを作ってみたところ大変評判がよく、商品化した。その他、行者にんにくで作るドレッシング、パスタソースも人気商品だ。
さて、この行者にんにく、疲労回復などにもいいと言われる。ご飯のお伴としても、最適だが、野菜スティックに付けて食べると甘くやさしい味わいだ。私はかまぼこなどの練りものにつけるのが好みだ。焼肉のたれにまぜると旨さが増す。
年齢を重ねると身体のコントロールが難しくなる。健康にもよくなおかつ旨ければ、いうことなしだ!
笑楽路屋(わらじや)
※掲載情報は 2015/04/27 時点のものとなります。
小説家・テレビプロデューサー
今井彰
小説家です。
新刊小説「光の人」(文藝春秋)を出版しました。1000人の孤児を救った青年の話で、何度も涙すると、反響をいただいております。是非読んでいただき、感想をお聞かせください。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163908977
「光の人」(文藝春秋)
他には「赤い追跡者」(新潮社)「ガラスの巨塔」(幻冬舎)を出しています。
昔はNHKのエグゼグティブプロデューサーで、プロジェクトX~挑戦者たち~を196本作りました。今でも伝説の番組として大事にしてもらい、ありがたい思いです。
食に関する番組は数多く作ってきましたので、ユニークかつ美味なものをお伝えできると思います。また石川県輪島市の観光大使をつとめ、奥能登の新鮮な食材に出会った経験も役に立つかもしれません、
それ以外には、大学の教授、ラジオのパーソナリティ、鎌倉シャツTexTeqの専属モデルなどもしてきました。色んな仕事をしてきましたが、いつもベストのものを創作し、発信してきました。ippinでも皆さまと一緒に楽しみたいと思います。