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うどん一つにも「るみばあちゃん」の人柄が表れています。
先月、四国の高松に行ってから、「うどんの余韻」から抜けられません。高松に行くと、「うどん」が身近な存在に感じます。こんなにたくさんのうどん屋さんがあれば、誰でも毎日うどんを食べてしまうのも納得出来ます。お茶を飲みに行くよりも、「うどん」を食べに行ったほうが安いというのも不思議な話です。香川県の人にとって「うどん」は、すでに生活の一部になっているのかもしれません。
高松中心部から高松空港に向かう通り道からちょっと入ったところに、「池上製麺所」という「うどん屋」があります。ここの名物は、年齢はおそらく80歳は越えている「るみばあちゃん」。今でも昼ぐらいまでは、お元気でお店にいらっしゃるらしいです。先月、初めてお店に行ったのですが、骨折してギブスをした僕の手を見て、「手、どうしたの?」とまず聞いてくるのです。その「るみばあちゃん」の親しみのある優しい感じが、店内のアットホームな雰囲気にも出ています。ここで食べたのが、「釜ぬきうどん」でした。「釜玉うどん」は玉子がかかっていますが、その「玉子」を抜いたものだから、「釜ぬきうどん」。茹でた「うどん」の湯を切ったら、そのまま冷やさずに熱いまま丼に入れて、刻んだネギをパラパラってかけて、最後に「ダシ醤油」をかけて食べます。
「るみばあちゃん」のうどんの印象は、すごくコシがある訳でもなく、かと言って柔らかくもない本当に素朴な「讃岐うどん」です。素朴なので、毎日食べても飽きが来ないような程良い食べ心地です。口に入れるとうどんの食感とダシ醤油の旨味が混ざり合い、喉の奥から美味しいという声が聞こえて来そうな感じがします。「池上製麺所」はセルフサービスなので、好みで天ぷらを載せることも出来ます。僕の好みは何と言っても「ちくわの天ぷら」。そもそも「ちくわの天ぷら」って、「天ぷら」としては普段はメジャーな食べ物ではないですが、「讃岐うどん」と並んだ時の「ちくわの天ぷら」は、「えび天」に引けを取らないくらいに一気にメジャーな「天ぷら」になります。
家の近所に「池上製麺所」があれば、毎日のように「るみばあちゃん」に会いに行ってしまうかもしれません。そんな「るみばあちゃん」の毎日食べても飽きない素朴な「うどん」を電話一本で取り寄せることが出来ます。もちろんお店に食べに行ったほうが美味しいですが、自宅で普通に「うどん」を食べるのであれば、「るみばあちゃんのうどん」を取り寄せてみるのもオススメです。
※掲載情報は 2015/04/21 時点のものとなります。
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キュレーター情報
荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主
荒岡俊行
1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。
ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。
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ブリンク
〒107-0062東京都港区南青山2-27-20 植村ビル 1F
Tel 03-5775-7525
ブリンク・ベース
〒107-0061東京都港区北青山3-5-16 1F
Tel 03-3401-2835