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思い出に残る甘さです。
おかげさまで、先日44歳の誕生日を迎えました。誕生日の夜にオフィスで仕事をしていると、お店の閉店後にスタッフたちが僕の誕生日を祝おうと突然、集まってくれました。スタッフがサプライズで、特注で作ったバースデーケーキを用意してくれました。ケーキのデザインも、スタッフたちが考えてくれていたようです。ケーキの上には、アイシングクッキーで作った、僕の年齢の「44」の数字のプレートが立てられていました。
今回のケーキは、「コンセプトをスイーツでカタチにする」というSWEETCH (スウィーチ)の笠尾美絵さんという方が作ってくださったとのことです。
表面は、うちのショップのイメージカラーの黄色いバニラクリームでコーティングされ、上からホワイトチョコレートがかかっていました。二段重ねの下の段には、僕のニックネームの「TOSHI」の文字が入り、この文字もアイシングクッキーで作られています。最後の文字のアルファベットの「I」字には、最近僕が転んで手を骨折したことから包帯が巻かれています。
二段重ねの上の段には、最近僕が愛用しているイギリスの「ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー」というブランドの眼鏡をイメージした実物大のクッキーが載っています。眼鏡のレンズ分には、透明な「飴」を使い本当にレンズが入っている感じが出ています。眼鏡の形のクッキーは作っても、なかなかレンズまでは作らないと思います。
職業柄、気になってしまうフロントのシルバーの金具の部分も、チョコレートスプレーを使い形状まで忠実に再現しています。かなり、実際の眼鏡の特徴をつかんでいます。この眼鏡を作るだけでも、大変な作業だったと思います。眼鏡屋の立場から申し上げると、この眼鏡型クッキーの完成度は、今後に眼鏡型クッキーを作ろうとする人達のハードルを上げている気がしました。スタッフにあとから話しを聞くと、僕の眼鏡と同じ全く同型のサンプルを笠尾さんのアトリエに持って行き、作ってもらったという手の凝り具合です。
「そんな有り難いケーキを食べてしまうのがもったいない」と僕は嬉しい気持で胸がいっぱいでしたが、祝ってくれたスタッフたちは目の前の美味しそうなケーキを食べる気満々でした。
ちょっと寂しい気持をこらえて実際のケーキを切ってみると、外側に明るさとは対照的に中身はチョコレートのスポンジをベースにしたシックな色使いでした。スポンジの間にはラズベリー味のバタークリームが3段挟んであります。一番下の層にはアーモンドを砕いたガナッシュクリームが挟みこまれています。
口に入るとチョコレートのスポンジとラズベリークリームの「度合い」の違う甘さが、口の中で深みのある味を作ります。食べる部分によっては、表面の黄色いバニラクリームも加わり、さらに口の中で深みのある味を作ります。
味も美味しいですが、オーダーメイドでケーキを作ってくれるなんて、食べた後も何よりも思い出に残ります。スタッフのみなさん、本当にありがとう。
今回のケーキを作ってくれたSWEETCHは、ひとりひとりに個性があるように、 ストーリーのある個性的なお菓子を作ってくれます。ウェディングやパーティーに特別な日に贈るケーキ、オーダーメイドのケーキや焼き菓子など、先方に合わせた贈り物にいかがでしょうか。
※掲載情報は 2015/04/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主
荒岡俊行
1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。
ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。
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ブリンク・ベース
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