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春が待ち遠しくなる子供も楽しむワッフルの日
春分を過ぎると、夜よりも日中が長くなり、イースターの声も聞こえてくるので、スウェーデンではここから春に向けてのスピードが加速されます。前回はスウェーデン国民に愛されている、イースター期間前によく食べられる「セムラ」という甘いお菓子をご紹介しましたが、今回は毎年3月25日に良く食べられる「ワッフル」を紹介します。
3月25日はスウェーデンで「ワッフルデイ」と言われるくらい認知度が高いものです。昔からの習慣ではありますが、何故ワッフルを食べられるようになったのかは諸説があります。よく言われる説は、元々3月25日という日は、カトリックで言う聖母マリアがキリストを身ごもった日で(クリスマス【12月25日】の9ヶ月前)、「マリア受胎告知の日」として知られています。この「マリア受胎告知の日」をスウェーデン語で「Varfrudagen(ヴォーフルーダーゲン)」と呼びます。この言葉をスウェーデンの地方では「Vafferdagen(ヴァッフェルダーゲン)」と呼ぶところがあり、ワッフルが「Vaffeldagen(ヴォッフェルダーゲン)」と似た呼び方をすることから、自然とワッフルを食べるようになり、スウェーデン全体でワッフルをよく食べる日になったといわれています。
スウェーデンのワッフルはベルギー等で知られているワッフルとは違い、薄い生地で、サクサク感が特徴です。そして、クローバーの形になっており、切り分けるとハート型の形になる可愛らしい形をしています。薄く焼いたワッフルに、生クリームをたっぷりのせて、リンゴンベリーやブルーベリーのジャムを塗って食べるのがスウェーデン流です。もちろんベリー類をそのままワッフルに乗せて食べたりもします。皆さんも、ワッフルを食べて春の到来を近しい人と分かち合ってみてくださいね。
スウェーデン流ワッフルの作り方
今回は、簡単にできるスウェーデン流ワッフルの作り方をご紹介します。
卵が入らないので、焼きたてはサクサクと軽い歯ごたえ。時間がたつと、しなっとするので、熱いうちに食べるのがお勧めです。
●材料 (8枚分)
小麦粉 350cc
ベーキングパウダー 小さじ2
牛乳 400cc
溶かしバター 100g
●作り方 1.粉類に牛乳を入れ、良く混ぜてから溶かしバターを入れて混ぜる。
2.ワッフルメーカーを熱し、2/3程度を覆う位の生地を注ぎ、蓋をして中火から弱火にかける。
3.片面を2分、ひっくり返して反対の面を2分焼く。
4.焼きたてにホイップクリームとジャムをつけてどうぞ。
※こちらのレシピはFUKYAのwebサイトで確認ができます。
上のワッフルを乗せたお皿は、スウェーデンのロールストランド製のブランド、「Iduna」です。手彩色の作り出す幻想的な色彩が美しいシリーズ。水色、茶、紫、赤紫といった個性的な色の取り合わせに、洗練されたセンスを感じるシリーズです。彩り豊かなスウェーデン流ワッフルにぴったり合う食器です。
※掲載情報は 2015/03/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スウェーデン大使館
福祉の先進国スウェーデン。男女平等の国スウェーデン。それだけではなく観光としても有名です。スウェーデン北部に広がる大自然、世界一美しい首都ストックホルム、有名なガラスの王国など、スウェーデンには見所がいっぱいあります。食文化も非常に豊かで、洗練された乳製品はもちろん、牛肉、豚肉、魚介類の消費も多く、ジャガイモが付け合わせとして茹でて供されることが多いです。また、スウェーデン料理には膨大な種類のパンがあります。形や大きさ、ライムギ、エンバク、オオムギ、白パン生地、黒パン生地、サワードウ、全粒粉といった材料で非常に多くのパンが愛されています。多くの肉料理、特にミートボールが、リンゴンベリー・ジャムを添えて食べられており、代表的な伝統料理となっております。スウェーデン料理の菓子は、伝統的に酵母ロールパン、クッキー、ビスケット、ケーキの様々な種類があります。フィーカ(Fika、お茶の習慣)もスウェーデンで欠かせない食文化です。食文化という側面で、皆様にスウェーデンの魅力を感じ取っていただければ何よりも幸せです。