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思わず二度聞きしたそのネーミングとは?
九州随一の大都市福岡のフラッグシップホテルといえば「グランドハイアット福岡」であろう。博多駅からも歓楽街中洲からも近い複合施設「キャナルシティ」内にあるラグジュアリーホテルだ。そこで、思わず二度聞きしたハイブリッドスイーツ「ティラロン」と出会った。
宿泊施設はもちろんレストランなども充実したデラックスホテルは、東京や大阪のような大都市に密集しているが、筆者がホテル評論家として注目しているのが地方大都市のかようなホテルである。
札幌、仙台、広島、福岡など各地方を代表する都市のデラックスホテルは、数は限られるので、当該都市の代表的なフラッグシップホテルとなるケースが多い。訪れるゲストも、他都市からの宿泊客はもちろんだが、その都市に在住する高感度な人々がホテル内を行き交う。料飲にしても、地方ならではの食材やメニューで、舌の肥えた地元グルメ達を魅了する。
ホテル内には和洋中からスイーツまで、グルメを愉しませる名店揃いである。ホテルのスタッフと歓談していると、3月1日から5月31日までの期間限定で、地下1階のペストリー&ベーカリーショップで販売されるスイーツの話に。その時に思わず二度聞きしたそのネーミングとは?
その名は「ティラロン」。
ティラロン? よくよく聞いてみると、ティラミス×マカロンのハイブリッドスイーツという。ティラミスとマカロンでティラロン。うーむ。パンナコッタならパナロン、間違えて餅がはいれば、それはもちろんモチロンである。
閑話休題。
ティラロンとはどんなスイーツなのか。
まずそのサイズに驚く。ケーキ1個分はあろうかというビッグサイズ。
コーヒーシロップが染み込んだスポンジ生地を、たっぷりのマスカルポーネと生クリームに混ぜ込んだティラミスのボリューム感。そんな主役がコーヒー味のマカロンに挟まれており大人好みのシックな色合い。
早速食してみる。塩気をきかせたクッキーにチョコレートが絡み、ミルクチョコクランブルのトッピングが心地よいアクセントに。
見た目のサイズに食べきれるだろうかと少々心配したが、クリームはライト、何よりコーヒーのほろ苦さであっという間に食べきってしまった。
とにかくコーヒーとの相性が抜群。さぁもう1個いくとしよう。
※掲載情報は 2015/03/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。