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寒い冬にも食べたい南国の味
今やスーパーでも日常的に並ぶようになったエスニック料理の数々。この数年、海外に行く機会が少なくなったことで、家庭でも手間なく食べられるテイクアウト品や加工調味料、レトルト食品といった種類が一気に増えました。そのことで、食べることへのハードルが下がり、普段の食事に取り入れられるようになったことは、エスニック料理好きな私としては嬉しい限りです。
皆さんの中には、エスニック料理を身近に感じられるようになったきっかけの料理に、東南アジアのタイ料理「グリーンカレー」を挙げる人も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、日本のタイ料理レストランをけん引する名店「マンゴツリー」から販売されているレトルト食品「マンゴツリーのグリーンカレー“ゲーン キャオワン ガイ”」421円(税込)です。“ゲーン キャオワン ガイ”というのはタイ語の名前で、直訳すると「鶏肉の甘いグリーンスープ」という感じ。
柑橘の香り満載のレモングラスやバイマックル、タイ生姜であるカーや唐辛子など、タイハーブをふんだんに使った鶏肉入りのグリーンカレーになっていて、ココナッツミルクをベースとした濃厚な味わいです。鶏肉をはじめ、ナスやタケノコといったグリーンカレーおなじみの具材が入っていて食感も楽しいのです。
グリーンカレーは辛さもポイントのひとつ。この商品は「大辛」と表記されているように、しっかりと辛みがあります。しかし、辛さのなかにも甘みやハーブの爽やかさがあり、具材も味わいも日本の一般的なカレーとは一味違ったタイならではの味わいが広がってやみつきになりますよ。
エスニック料理は、唐辛子やハーブ類を多用した南国の料理をイメージすることから、暑い夏に食べるような傾向がありますが、冬に食べれば体を温めてくれるので、寒い季節にもぜひ食べてほしい料理なのです。
タイに想いを馳せてみてはいかが?
年末年始は、何かと特別な食事をする機会が多い時期になります。エスニック料理を食べて気分を変えてみるのもおすすめですし、旅行好きな人であればご挨拶まわりの手土産にしても喜ばれるかもしれません。
同店はタイに本店があり、2002年に日本初上陸。高級レストランからカジュアルタイプのカフェレストラン、テイクアウト専門店まで幅広く展開しています。特に1号店の「マンゴツリー東京」は、目の前に東京駅や丸の内のビル群が見える眺めの良い丸ビルにあり、特別な日やタイ好きの人にはおすすめのレストランです。
「マンゴツリー東京」をはじめ、各店舗(一部を除く)でも販売されているので、自宅でもお店の味を楽しんでくださいね。
※掲載情報は 2022/12/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。