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外せない“美味しいパン”の条件がそろう
和食・お米を大切にしたい気持ちがありながらも、パンが好きで、ほぼ毎日、食す私ですが、新しいパン屋さんをみつけたときに、自然とチェックしてしまうポイントがあります。
今回ご紹介するのは「くらすわ 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」さんのパン。最初にお店に入ったときの印象は、いわゆるパンの本場であるヨーロッパ系の路線でなく、日本発のお洒落なパン屋さんという雰囲気で好感触。そして店内を見渡すと「素材に気を使っていること、その割には値段が良心的」であることが分かり、私にとっての必須の条件がそろっています。さらに「他とは違うオリジナリティーのある商品」が多く、期待感は膨らみます。しかしながら、最終的な判断は、やはり食べてみないとことには、わかりません。
実際に食してみると…。
菓子パンの王道が進化している?!ワンランク上の“おなじみパン”
まず、びっくりしたのが、いわゆる菓子パンの定番、クリームパン、あんぱん、メロンパンが、従来のそれとは異なること。基本の定番菓子パンをバージョンアップさせ、繊細さをプラスさせたイメージです。
そして私にとっては、毎日の食生活の中で、“ちゃんと美味しく”かつ“気軽にいただける”「丁度良い菓子パン」という位置づけになるのです。それは、良い意味で「パンとケーキの間」という感覚でもあります。何が“間”かというと、パンでありながら、繊細さと上品さがあること。しかしスイーツにカテゴライズされるほどケーキっぽい甘さや値段でもない。「気軽にそして手頃に、ちょっとだけ甘いものを食べたい、でも食事としてのパンも兼ねたい」という我がままを満たしてくれる“ほど良さ”が、単純に美味しいだけではない、もう一つの大きな魅力です。
その魅力が、相手の重荷にならない差し入れや手土産にぴったりで、幅広い用途や年齢層にも受け入れられるお薦めの一品です。
●クリームパン
濃厚でコクのあるブランド卵、奥久慈卵を使い、生クリームと混ぜ合わせたシュークリームのような上品さがあります。一口食べると、しっかりと詰まっているクリームが零れ落ちるので要注意。贅沢で満足感が高い、人気の商品です。
●プレミアムあんパン
生地は、驚くほどもっちもち!この触感は他にはありません。また、独創的な見た目と、あんに黒豆が混ざっていて、黄な粉とゴマから、より和のテイストが感じられます。ゴージャスな雰囲気から、あんパンとは思えない高級感もあります。
●プレミアムメロンパン
びっくりするのが、中の白い部分の生地です。普通のメロンパンは外側にこだわっても中の生地は、意外とパサパサしていることがあります。しかし、これは全く異なります。シフォンケーキのように柔らかく、きめ細やかで口どけがとても良いことに驚きます。そして勿論、メロン皮はサクサクでコクがあります。甘さが控えめなのは、卵黄の味わいを感じていただけるようにとのこと。
“お店自慢のイチ推し”は、やっぱり食パン
厳選素材であることと高い技術があるからこそ、基本の食パンに自信があるのでしょう。シンプルなものほど、ごまかしが効きません。職人さんの腕、良質の材料が表現されている 「プレミアム食パン」です。
小麦、乳製品もすべて北海道産の厳選した材料を使っています。湯だね・液だね製法という、手間と時間をたっぷりとかけた作業工程を経て焼き上げられます。是非、その日のうちに、トーストせずに、そのまま食べてほしいとのことです。確かに、とても柔らかくもっちりとした食感で、翌日や翌々日でもしっとり感と柔らかさがあり、他の食パンとは一味違います。
自然の恵みを感じられる季節のパンもおすすめ
ご紹介してきた定番のパン以外にも、フォカッチャ、スコーン、デニッシュ系などのパンもたくさんありますが、それぞれに、もともとのそのパンの個性をしっかりと維持しつつもやはりオリジナリティが加えられ、どれも期待を裏切らないものばかりです。
また、季節ごとに、期間限定の商品がでてくるので、それも楽しみの一つです。(写真は、秋の商品、「栗とアールグレイのブリオッシュ」)。季節のものを食すことは、真の意味での豊かさを感じられる大切な機会ではないでしょうか。是非、楽しんでいただきたいと思います。
“美味しい理由”は、ベースにあるコンセプトの「健やか」があるから
このお店「くらすわ」さん、長野県の諏訪に本店を置く、長野の会社さんです。自然豊かな環境で、私の心をグッと掴む素晴らしいコンセプトを基に展開するサービスや商品は、これからの時代を背負う貴重な会社さんだと思います。
食していただければ、何故、美味しいのかが、このコンセプトからわかると思います。
・健やかな心身と生活:体は勿論、心の健康も大切であること
・地産地集:地元で作られた材料を集めて商品にすること
・現実的に手に入れやすい身近な価格にする工夫と努力
・「諏訪湖の波紋」をイメージしたロゴには、上記の“健やかな世界や習慣”が社会に広がってほしいという願いが込められていること
さらに、この美味しいパンを創作する、副店長であり職人の竹本さんにお話をうかがうと、「本物を、そして本当に美味しいと感じてもらえるパンを、お客様に提供したい」と秘めた情熱を感じました。
作り手さんやお店のコンセプトが素晴らしいことを後で知ると、私が食して直ぐに心動かされたことに合点がいきました。そして私の感覚も間違いなかったと自負してしまいました。
「くらすわ 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」では、長野の上質野菜のバイキングも食すことができるレストランがあります。また長野県内に、「くらすわ本店(諏訪)」、「くらすわ 駒ケ根店」、そして松本市に和食レストラン「和ダイニングくらすわ松本店」があります。長野に行く機会があれば、大自然の中で「くらすわ」さんの魅力を五感で感じながら、「自然が作る・人の愛情が作る“本物”」を食してみてはいかがでしょうか。
※店舗によって、取り扱う商品が異なる場合があります。
※掲載情報は 2022/09/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
自然派栄養士・ソムリエ
麻乃じゅん
【保有資格】
・管理栄養士
・調理師免許
・製菓衛生士
・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)
・ファスティングマイスター・エキスパート
国内の航空会社に国際線客室乗務員として在職中、ソムリエ資格を取得
退職後、栄養士養成大学で学び
管理栄養士免許をはじめとする食や健康に関する資格を取得
自治体や民間企業、クリニックなどで公衆栄養、集団栄養指導、個別栄養相談などの業務に携わる
現代栄養学や西洋医学の現場で経験を積む中
カラダのみならず、「心・人生を豊かにするための食」について探求し
東洋医学や思想の世界についても学びはじめる
その中で、我々は自然の一部であること、真の食との繋がりに気付く
そして、それら現代人が忘れている大切なことを
伝えるべくフリーランスとしての活動をスタートする
また、福島県に生まれ自然の中で育った者として
2011年の原発事故以降、さらにその思いが強くなり
活動の範囲を広めている
現在も、セミナー、自然系・無添加料理教室、カウンセリング等を通じ
現代社会における“食”との向き合い方を提案しながら、
手作りや料理体験のすばらしさを数多くの場で伝えている。