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紹介している商品
他にはない美味しさとアラビアの世界
8年前から地元の吉祥寺店で、よく食しているFar East Bazaarさんのスイーツ。
美味しいというだけでなく、他にはないアラビアの世界観と食材や生産へのこだわりも大好きで、店頭でドライフルーツから作ってもらえるヴィーガンスムージーやデーツ餡パンもよくいただいています。どの商品も間違いのない美味しさと、絶対的な食材への信頼より、自信をもって人にお薦めできるお店です。
今回はその中から、最近ブームになっているクッキーサンドアイスの「古代小麦のヴィーガン・ジェラートクッキーサンド」をご紹介します。
※デーツ餡パンは現在休止中
花蜜使用のジェラート
まずは、ジェラートの魅力ですが、第一は白砂糖を使わずに“花蜜”を使っている点です。
ヤシの花からとる糖分で、密を採取してから丁寧に煮詰めて作りあげた花蜜は、ジェラートの美味しさをひき立てます。自然の優しい甘味がそれぞれのドライフルーツやナッツの風味をより活かしています。
そして、ジェラートの原料となるドライフルーツは全て農薬・砂糖不使用で、保存料やオイルコーティングも不使用。ナッツは残留農薬検査済(検出せず)のものが使用されていることも大きな魅力です。純粋な自然の恵みを味わえることは本当に有り難く、一口一口、じっくりと楽しみたいものです。
クッキーサンドに使われているジェラートに関しては、全て卵・ミルクを使用しないビーガンです。現在、6つのフレーバーがあります。また、ジェラートのみの「アラビアン・ジェラート」はバラエティーに富んだフレーバーがあり、季節限定品もあります。オールシーズン、季節に合わせて選べるのも魅力です。
クッキー生地はオーガニック古代小麦100%
古代小麦を知っている方は、どれくらいいるでしょう?
私たちが普段食している小麦は、生産性向上のため、扱いやすさや食べ易さのために、品種改良を重ねたもの。自然に生まれた昔の小麦とは、大きく異なります。セリアック病や小麦アレルギーにも関係するといわれる、今、私たちが食している小麦は、残念ながら健康や自然に負荷をかけるものが少なくありません。小麦を主食とする国や食材の質を重要視する諸外国では、オーガニック古代小麦が多く食されるようになってきました。まだまだ食材への意識が高くはない日本において、古代小麦や、オーガニックの素晴らしさを知るきっかけになる商品でもあると、私は期待しています。
食してみての感想ですが、恐らくイメージするクッキーとは、異なるでしょう。ザクザクとした触感と古代小麦の旨味と香り、ナッツ類のコクが感じられます。ジェラートとの相性も抜群で、ジェラートの甘味と素材を活かすクッキーです。そしてなんといっても、満足感があります。脂質や糖質の量は、いわゆる世間のクッキーサンドアイスより低いはずですが、何故か、素材の良さが満たしてくれる“しっかりとした食べた感”というか、十分な満足感が得られます。一つ一つの素材が確実なものであること、生産者さんや造り手さんの思いがつまっていることが、これだけの充足感のようなものを与えてくれるのだと私は思います。
クッキーサンドのフレーバーは6つ
現在、6つのフレーバーがあります。
・人気NO.1の「花蜜ソイミルク」
・香ばしい「ヘーゼルナッツ」
・香り高い「デーツ&カカオ」
・ナッティーな「アーモンド」
・白ワイン香る「フィグ」
・流行の「ピスタチオ」
多くの人に知っていただきたい商品とコンセプト
今回はジェラートクッキーサンドを中心にご紹介しましたが、ファーイーストバザールさんには、他にも魅力的な商品がたくさんあります。そしてCarvaanというレストランや大麦にこだわった独自のビールが飲めるバーもあります。こちらも自社農園で作った野菜、古代小麦のパンなどが食せます。
自然の尊さ、美しさを重んじる食の在り方が伝わってくる企業理念と取り組みに、感銘を受けます。是非、皆さんにも一度、触れていただければ、味覚、嗅覚、視覚を通して、自然が育む本来の食の美味しさと奥深さに気づいていただけるのではないかと思います。
※掲載情報は 2022/03/03 時点のものとなります。
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キュレーター情報
自然派栄養士・ソムリエ
麻乃じゅん
【保有資格】
・管理栄養士
・調理師免許
・製菓衛生士
・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)
・ファスティングマイスター・エキスパート
国内の航空会社に国際線客室乗務員として在職中、ソムリエ資格を取得
退職後、栄養士養成大学で学び
管理栄養士免許をはじめとする食や健康に関する資格を取得
自治体や民間企業、クリニックなどで公衆栄養、集団栄養指導、個別栄養相談などの業務に携わる
現代栄養学や西洋医学の現場で経験を積む中
カラダのみならず、「心・人生を豊かにするための食」について探求し
東洋医学や思想の世界についても学びはじめる
その中で、我々は自然の一部であること、真の食との繋がりに気付く
そして、それら現代人が忘れている大切なことを
伝えるべくフリーランスとしての活動をスタートする
また、福島県に生まれ自然の中で育った者として
2011年の原発事故以降、さらにその思いが強くなり
活動の範囲を広めている
現在も、セミナー、自然系・無添加料理教室、カウンセリング等を通じ
現代社会における“食”との向き合い方を提案しながら、
手作りや料理体験のすばらしさを数多くの場で伝えている。