記事詳細
紹介している商品
チョコレートの本場ベルギーでも認められた「果菓坂ショコラ」は、ふんわりエアリー、口どけの良いちょっとビターな大人味
こんにちは、熊本マイスターの大平みなです。温泉が恋しい季節になりましたね。熊本にはたくさんの温泉地がありますが、きょうはその一つ「黒川温泉」から、湯上り土産にぴったりなショコラケーキをご紹介します。
南小国町にある黒川温泉は、大分との県境、九州の北部中央エリアに位置する温泉郷です。熊本市内から向かうと、阿蘇五岳から九重の涌蓋山まで絶景のドライブコースを抜ける素敵なところです。
そんな黒川温泉に、ステンドグラスの窓がかわいらしい「パティスリー麓」はあります。先代から約100年続く阿蘇市の洋菓子店MIYUKIの姉妹店で、温泉を楽しんだお客さんを特別におもてなししたいとオープンしたお店です。店内に並ぶ洋菓子は、宿の女将さんたちと一緒に最高のおもてなしを求めてアイデアを出し合っているのだそう。中でも、優しい甘さでごつごつシューが人気の塩麹シュークリームは、湯上りに店先でほおばるのが最高の楽しみ方。
そんな「パティスリー麓」の「果菓坂ショコラ」は、一口食べた人が目を丸くするような感動をという想いが詰まったショコラパウンドケーキ。
その想いの通り、口に入れた時のエアリー感と程よい口どけは、体の力がスーッと抜けるやさしい口当たり。それでいて濃厚な味わいとパリッとした線かけチョコ、ピーカンナッツの食感が、最後まで飽きさせないビターな大人味を楽しませてくれます。生地は、地元熊本産の小麦粉と朝採れの卵を使い、カカオ78%のチョコレートと生クリームをたっぷり使ったキャラメルを隠し味にじっくりと焼き上げています。その味は、チョコレートの本場ベルギーで食品のミシュランガイドといわれる「インターナショナル テイスト インスティテュート」で、国際優秀味覚賞認定を受賞するほど。
「果菓坂」はショコラのほかに、フランボワーズ・抹茶・キャラメルフィグと、全部で4種類の味が楽しめます。
「パティスリー麓」代表の木下恭助さん(69)は、遠く離れたところでも熊本の阿蘇や黒川の思い出が蘇るような商品を作りたい。そして、若い世代にもつなげていけるような洋菓子界を開拓し続けたいと話していました。
黒川温泉には、さくら通り・川端通り・あじさい通りという細道と、わらべ坂・柿の木坂・いご坂・べっちん坂という坂道があり、温泉客がそんな街を浴衣姿で散策するのも楽しみの1つ。ちょっと細めで優しい色合いの「果菓坂」を見ているとそんな風景が浮かんでくるような気がします。
いま、黒川温泉では、4月3日まで里山の維持と再生のために竹あかりでライトアップする「湯あかり」というイベントも開かれています。温泉恋しい寒い日は、「果菓坂」を召し上がりながら、心温まる里山、黒川温泉に想いを馳せるのもいいかもしれませんね。
※掲載情報は 2022/02/03 時点のものとなります。
- 3
キュレーター情報
フリーアナウンサー/ナレーター
大平みな
1999年、(株)熊本県民テレビに入社。情報ワイド番組「テレビミン」のリポーターとして、美味しいモノ・コト・ヒトをみつけるため、熊本県内を駆け巡る日々を送る。
また報道記者としても活動。熊本の「教育」や「福祉」をテーマに取材する。2009年に独立し、ナレーションを勉強するため上京。東京で、熊本県の食材が多くのレストランや料亭で愛されていることを知る。
2016年、熊本に戻り、リポーターの活動を再開。まだまだ県内に眠っている美味しくて体によいモノを探索中。
二児の母。趣味は、読み聞かせ・温泉・お取り寄せグルメ。