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竹の皮に包まれて風味も味わう
羊羹は国内多々あれど。「追分羊かん」は、店名も追分羊かん。そして、扱う商品のほとんどが追分羊かん。そして創業元禄八年って。おおよそ300年、愛され続けているわけです。
なんだか凄くないですか?その潔さ、誇り、努力、想い、愛…、様々に自信というか、いえ、「確信」みたいなものを感じます。
追分羊かんは、一本が竹の皮に包まれていて、竹皮ひもで結ばれています。この形状からして、もう、歴史に触れている感じです。
皮を開けると、ぷーんと竹の香りと羊羹の甘い香りが合わさって、とっても風情ある香りが広がります。品がいい香りなんです。竹の葉の葉脈のシワが羊羹にうつって、波のように模様がうっすらできていて、そこもとっても素朴で自然体でいいんですよね。
竹の皮は、一枚ずつ手洗いして包んでいるそうです。お店さんのおすすめは、竹の皮のまま切るんですって。そうですよね。竹の皮をはがしつつ、それですと風味を感じながら手でいただけますね。
甘さ控えめで食べやすい、後味も良い
羊羹は甘さがとっても控えめです。あっさりしていて、食べた後のあと味も甘く土差が残らないのです。「羊羹って甘すぎて苦手」という方も食べやすいのではないでしょうか。
食感も独特です。羊羹とすれば柔らかめで、かといって水羊羹ほどではなく、歯ごたえはあって、もちっとした程よい食感です。甘さ控えめでもっちり食感って、老舗でありながら、実は現代にマッチしたニーズに合う食感なんですよ。
栗入りもお勧めです。甘すぎない栗がゴロゴロしっかり入っていて、食感も楽しいです。
手作りされている手間暇を思うと、開いた時に少し皮に残る羊羹も丁寧に食べたくなります。全国発送してくれますので、お茶受けはもちろん、コーヒーや、ウイスキーにも合いそうです。300年続く一本道の王道を、召し上がってみませんか。
※掲載情報は 2021/09/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数