記事詳細
紹介している商品
3月3日から開催されるFOODEXにてハンガリーブースでワインやハム、サラミなど希少性高い品々をご出展されるとのことで、その前夜祭がハンガリー大使館で開催されました。一等書記官コーシャ バーリン・レイ氏のハンガリー国についてのお話や名産のご紹介の後、マンガリッツア豚のサラミやお料理やワインが披露されました。ippinのキュレーターの1人として賞味させて頂きましたので、何点かをご紹介させて頂きますね。
ピック社の「マンガリッツア・サラミ」
マンガリッツア豚はハンガリー固有の豚で、遡ること19世紀前半に誕生しました。全身がカールした毛で覆われモコモコしているので「ウーリーピッグ(毛で覆われた豚)」とも呼ばれているそうです。2004年にはハンガリーの国宝にも指定され、そのおいしさは世界の人々を魅了しています。
特にピック社は、「マンガリッツア・サラミ」の生産で広く知られています。ピック社の「マンガリッツア・サラミ」は、食べた瞬間の薫りの良さにインパクトがあります。また、なめらかな口溶けでとてもおいしいです。マンガリッツア豚は広々とした森や草地の大自然の中、大麦や小麦、トウモロコシやひまわりなど新鮮な自然食を食べているからかもしれませんね。
「マンガリッツア・サラミ」だけではなく、「ウィンターサラミ」など種類も多く、お気に入りを探すのも楽しみの1つです。サラミやハムのおいしさには「塩分とスパイス」も重要なポイント。今回私が食べたピック社のサラミはどれも塩分とスパイスの効かせ具合が良く好みでした。
「グヤーシュ」ハンガリーのスープもおすすめです。
「まずはグヤーシュ、スープをお召し上がりくださいね。ハンガリー料理と言えば、スープ! というほどですから〜」大使館会場の温かいお料理が並んでいるスペースから声が響きました。頂いたスープは、ほんとおいしい! 奇をてらいすぎず、シンプルなおいしさ。かといって野暮ったくはない。その秘訣は「コクと香り」です。牛肉とラードで濃厚さとコクを、香りはキャラウエイ(スパイス)とグリーンペッパーが決め手。たっぷりの野菜に加え、香りで爽快さが加わるのでどんどん食べ進みます。
ハンガリーの、おいしさと優しさに触れた夜。
ズラリと並んだマンガリッツア豚を中心とするハンガリー料理。そのなかには、香ばしく焼けたマンガリッツア豚、ミートローフ風のもの、香り野菜と焼いたり煮込んだものなどがありました。スパイスや酸味の効かせ方に違いはあるけれど、どこか日本人のDNAに響くような和みを感じるお味です。
軽やかなハンガリーのデザート。
デザートのアップルパイやチョコと胡桃のケーキもすっと馴染める甘さで、口のなかでとろけます。海外のスイーツは時々重く感じる時があると思うのですが、どれも軽やかでおいしかったです。
実は、全種類頂き、デザートも頂いたのに、最後にまたスープを頂きたくなり戻ってきたほど(笑)。「また来ちゃいました」と伝えると「どうぞどうぞ、いくらでも!」と素敵な笑顔でサーブ。そんなハンガリー大使館の皆様の笑顔とおいしさに癒された前夜祭でした。大使館の皆様、ご一緒させて頂いたキュレーターの皆様、本当にありがとうございました。
3月3日(火)から3月6(金)まで、幕張メッセで開催されているFOODEXでもきっと大賑わいになるでしょうね。ぜひ皆さまも会場でハンガリーのおいしさを実際にご体感してみてください。
※掲載情報は 2015/03/05 時点のものとなります。
- 1
キュレーター情報
フードジャーナリスト
里井真由美
2012年食専門家として独立。グルメ誌で連載開始、世界15カ国以上のレストランに着物で伺うスタイルが話題に。テレビ番組はコメンテーターやグルメレポート等2年間で70以上に出演。現在「jcom街声!グルメランキング」レギュラー出演中。
最近では講演、大学講座、コンテスト審査員、日本の食文化を高めるべく海外のクールジャパンセレモニー出席や、お米の世界大会審査員等国際的に活躍の場を広げ、2015年ミラノ万博日本館のオフィシャルサポーターにも任命される。
<兼任>
◎(社)日本ソイフードマイスター協会顧問
◎ 日本の食の親善大使「食のなでしこ」
◎ 米食味鑑定士、唎酒師、オリーブオイルソムリエ
◎ ASEAN食のコンシェルジュ
◎ 「たべあるキング」和食・フレンチ・アジアン担当
【テレビ出演】
■NHK「美の壷」■テレビ朝日「関ジャニの仕分け」■日本テレビ「メレンゲの気持ち」■フジテレビ「笑っていいとも」■TBS「花まるマーケット」他