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福井県若狭小浜の伝統食品
今回ご紹介するのは、福井県、若狭小浜の特産品『小鯛のささ漬』です。
福井県小浜でCafe Seasonsを営むアロマロースイーツパティシエNAOYAさんからお勧めです!と教えていただきました。
ささ漬けは、新鮮な連子鯛を3枚におろし、塩を振り〆て余分な水分を出し、お酢を主にした調味料に漬けて笹の葉と共に杉樽に詰めたもの。明治の終わりから昭和初期に若狭地方でつくられていた伝統的なもので、世代を超えて今もなお愛され続けています。
写真は、緑豊かな山々と、清らかな水、青と緑の湾が美しい自然豊かな福井県小浜市と小浜湾です。
すべてを手作り手作業、無添加で…… こだわりのモノ造り
創業より百有余年の歴史を持つ上杉商店さん。
こちらでつくられている『小鯛のささ漬』は、日本海で水揚げされた連子鯛を三枚におろし、特製調味料に漬けて杉樽に詰めて、樽の蓋を木槌で叩いて閉める…… この一連の作業すべてを熟練した職人の〝人の手のみ〟で行っています。
素材本来の新鮮な味を引き出すために、名水百選「雲城水」を地下から汲み上げた美味しい水と、小浜の地元醸造店が丹精込めて造りあげた米酢を使用。国産の塩を丁寧に振り塩し絶妙の塩梅に仕上げています。
保存料、着色料、人工甘味料なども一切使わずに無添加です。
丁寧に1枚1枚仕込まれたささ漬けは上品な味わいです。
杉樽にぎゅぎゅぎゅ、と敷き詰められた淡い桜色の輝く身。ほのかに漂う木のやさしい香りと酢の薫りがします。
アレンジ豊富なささ漬け
ささ漬けは、そのまますぐにお召し上がり頂けます。
一番のおすすめはシンプルに、本山葵とお醤油で。
既にお酢で〆てあるので、日持ちするのが魅力です。
個人的には、ささ漬けはごま油との相性がよく、和食にもよく合うと思いました。
下処理がされているので、一手間加えるだけで簡単にアレンジができます。
先日は重陽の節句だったので、菊花を使ってささ漬けアレンジを一品。
赤玉ねぎと菊花をマリネにしたものをささ漬けと合わせて、雑穀をビネガーで和えてサラダ仕立てにしてみました。
また、上杉商店さんには、他にも名品『鯖へしこ』がございます。
鯖へしこは、若狭地方に古くから伝わる郷土食。
脂がのった鯖を塩漬けし、ひしおと糠で1年ほどじっくり漬け込まれた保存食です。
味は和製アンチョビのような感じといえば、ご想像つくでしょうか。
こちらを使ってパスタ、ささ漬けはカルパッチョにしてみました。
ささ漬けは、酢橘のヴィネグレットがさっぱりといただけました。
(※ささ漬けは冷蔵庫でよ〜く冷やして、すぐ食べるのがおすすめです。)
まだコロナ下で、おうち時間が多いので…… 保存が通常のものより長い食材は嬉しいですね。
9月になりましたが、今年はまだ残暑が厳しく続くようですね。
そんな時に火を使わずに…… 今夜の夕飯にもう1品…… という時にも。
良質なタンパク質で低カロリーのヘルシーなささ漬けは、冷蔵庫に常備しておきたい逸品です。
※掲載情報は 2020/09/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家/フードアナリスト/ライター
三神さやか
料理研究家/フードアナリスト/フードコーディネーター/食育インストラクター/ライター
料理家アシスタント、和フレンチ料理店勤務を経て、料理学校にてフードコーディネーターを学ぶ。
経験を積みフリーランスとなる。
その後も、星付き懐石料理人・フレンチシェフに学び、スキルアップを続ける。
企業のレシピ考案、商品開発、審査員、食育活動をはじめ、飲食店のメニュー考案・レシピ監修など。
本・雑誌・webコラム執筆、食のライター。
テレビやラジオなど、多岐にわたり食の分野で活動の場を広げている。
WFP国連世界食糧計画チャリティーパーティーのスタッフを務めるなど『食』を通じて人が笑顔になる活動をしている。
心にも身体にも優しく、内側から健康で美しくなれるレシピ考案や食育レシピを提案中。
elle a tableオンラインレシピ掲載中
http://m.elle.co.jp/atable/cooking/list-c-author-Mikami_Sayaka
webマガジン ANGIE 毎月掲載中
http://angie-life.jp/author/saya103/