“お家でごちそう”にお薦め! 砂丘生まれの日本ワイン

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穏やかでゆったりとした風土が生み出した味と香り

今回は、「日本ワイン」を紹介します。

日本のワインの歴史は、16世紀の室町時代に遡ります。スペイン、ポルトガルの宣教師によって献上された赤ワインを大名や公家が口にしたことから始まった、と文献に記されています。当時は赤ワインを「珍蛇」(チンタ)と呼んでいたとのことです。

その後ワインの登場は、出島での南蛮人の食卓や、将軍へのペリーからのワイン献上などが広く知られた事実です。

 

日本のワイン醸造は、明治初期から始まりました。今では、各地の風土と織りなす表情豊かなワインが数々生み出されており、国際的に高評価を得ているものも登場しています。

ワイン醸造の発祥地が山梨県甲府市であった理由のひとつは、ブドウとのつながりがとても古くからあったことがあげられます。

勝沼の寺にある平安時代初期に作られた薬師如来坐像は、何とその左手にブドウの房を持っています。当時ブドウは特別な薬とみなされていたようです。

奈良時代の『古事記』『日本書記』にもブドウの記述があり、シルクロードを経て、仏教と共に日本に伝わったと考えられています。

 

さて現在、日本のワインを分類すると、1つは「日本ワイン」で、その定義は、日本で栽培されたブドウ100%を使い、日本で醸造されていることです。特定地域で育てた国産ブドウを85%以上使用していれば、産地名をラベルに記載することができます。

もう1つは、「国産ワイン」で、海外から輸入したブドウや濃縮果汁を使って、国内で醸造したものを指します。

これらの分類は2015年10月に国税庁が設け、2018年10月から完全施行されています。

 

「日本ワイン」のうち、今回紹介したいのは、鳥取の「北条ワイン」です。

鳥取県の中部に位置する北条砂丘にあるワイナリーで、この地域で栽培したブドウを使って醸造しています。砂地は水はけがよく、昼夜の温度差が大きく、昼間の照り返しが強いことがブドウ栽培に好条件であり、テロワール精神に基づいて作られたワインなのです。

 

私が「北条ワイン」を知ったのは、鳥取からサロンに学びに来てくださっている生徒さんに頂いたことがキッカケです。

鳥取とワインはすぐに結びつかなかったのですが、赤、白ともにとても素直で飲みやすいのど越しそして、すっきりとした味わいでありながら、心地よいやさしいコクが感じられます。

鳥取の穏やかでゆったりとした風土が生み出した、日本らしいワインという印象でした。

“お家でごちそう”にお薦め! 砂丘生まれの日本ワイン

もちろんパスタとも相性抜群! ゆったりした気分で楽しむおうちランチにお薦めの白の「砂丘北条ワイン」。

 

 

このところのstay homeからの流れで、家族でおうちご飯を楽しむ機会が多くなっていると思います。そんな機会に登場させてみてはいかが?とお勧めしたいのがこの「北条ワイン」!

 

価格も手ごろで、和洋中の様々な料理に合わせやすく、今日はちょっと腕を振るって気軽なごちそうを楽しもう!という時には喜んで頂ける一本です。

今回は「北条ワイン砂丘赤2015」「北条ワイン砂丘白2014」を紹介します。

 

赤ワインには、自家ブドウ園産のカベルネ・ソービニヨン種を使い、フレンチオークの樽で熟成しています。適度な重さで、飲みやすく、バランスのとれた程よい穏やかな個性を感じます。

肉料理に限らず、中華やフレンチ、イタリアンのしっかりした味付けのシーフード料理とも相性が良いです。

 

白ワインには、自家ブドウ園産のシャルドネを使っています。少し冷やすと、さっぱりとしたやさしい酸味の後に、柔らかな甘味がやってくる、バランスのよい味わいです。

白味魚の刺身や、カルパッチョにも、天ぷらや、塩焼き鳥、塩焼き豚にも合います。

“お家でごちそう”にお薦め! 砂丘生まれの日本ワイン

黒毛和牛の手作りタタキとも相性の良い「北条ワイン砂丘白2014」 右の小盃には和風タレを・・・

 

牛肉のタタキには、赤がピッタリですが、我が家では暑い季節に爽やかさを求めて、冷やした白と合わせてみました。タレは醤油ベースの和風味にして、味のバランスを取っています。

海老の清湯(塩味)炒めには、赤も白もよく合いましたよ。

“お家でごちそう”にお薦め! 砂丘生まれの日本ワイン

中華の一品・清炒虾仁は、冷やした砂丘白ワインにも、砂丘赤ワインにも合います!

 

家族と気取らずワインと料理を楽しみたい!そんなときにピッタリのセレクションの一本に鳥取の「北条ワイン」を加えてみてください。

※掲載情報は 2020/08/26 時点のものとなります。

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キュレーター情報

長尾典子

ライフスタイルデザイナー

長尾典子

日本伝統の知恵と美を取り入れた現代の食と暮らし方”Nippon Stylish Life”を提唱。

西宮市内のサロンと各地で、テーブルコーディネート・料理・英語・食文化をテーマに幅広く活動中。

季節開催「Japan Cool Seminar in Tokyo」では伝統美味食をテーマに、レストラン・料亭を会場に、その日だけのオリジナル料理を味わい学ぶ講座。

旅館・ホテルの食空間提案、英語による和食文化、テーブルコーディネートセミナー、オリジナル食器デザイン販売も手掛ける。

著書『12か月のLifestyle Book 食卓からしあわせは始まる』エピック
  『和食の力に魅せられて 伝統美味食の世界』エピック

食卓文化研究家、食空間コーディネート資格認定講師、卓育インストラクター、カラーコーディネーター、英語講師。

食空間コーディネート協会理事 
京都文教短期大学、大阪夕陽丘短期大学非常勤講師。
奈良女子大大学院生活環境修士。現在、現在、龍谷大学博士後期課程。
mail:nagao@a-de-v.com

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