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おいしさの秘訣は自然あふれる環境
家でちょっとした来客や特別な日に、あると便利な詰め合わせ。色々な種類が揃っていて華やかな食卓になりますね。仲間が揃った時やアルコールのお供にぴったりなハムのセットをご紹介します。
岩手・二戸市にある久慈ファームが丹精込めて生産した、折爪三元豚・佐助(通称・佐助豚)というブランド豚を使用した「ハム5点セット」(3720円税込)です。折爪岳の大自然に囲まれた森の中の養豚場で、ストレスなく育ち生産された佐助豚は、肉の旨みを堪能できる逸品です。
セットの内容は
・ボンレスハム(150g)
・バラベーコン(200g)
・ショルダーベーコン(200g)
・粗挽きウィンナー(150g)
・ニンニクウィンナー(150g)
私は普段、これら加工品の類をスーパーで購入することが多いのですが、もうスーパーには戻れないくらいです。肉本来のおいしさはもちろん、香りの良さが一気に広がります。特にお気に入りだったのが、バラベーコンです。脂身がスーッと口の中で溶け出し甘みもしっかり感じられます。油を引かずにフライパンで焼くことで、さらに旨みが凝縮されて食べ応え抜群でした。
佐助豚のおいしさの秘訣が、自然あふれる環境です。200~300万年前の地層から採取された植物性炭化物を飼料に加えたり、折爪岳からの伏流水を使用したりと、自然の恩恵をたくさん受けることで、臭みがなく、肉質の良いものができるのですね。
二戸市内の精肉店や飲食店などにも提供されていて、そのおいしさは全国へと広がっています。第34回躍進いわての産業まつりでは、岩手県市長会会長賞を受賞。創業から60年以上、3代に渡って地元の産業を盛り上げています。
二戸市から世界へ発信!フードダイバーシティ宣言
さらなる食の活性化を目指すべく久慈ファームが取り組んでいるのが、「二戸フードサイバーシティ」です。これは、市内の事業者3社が、食の多様性対応を推進し、訪日外国人に「東京2020+1都市」として選ばれること、市内食産品の世界展開を目指すために取り組んでいくものです。
日本では、まだまだ周知されていない部分が多い、ヴィーガンを含むベジタリアンやユダヤ教も食餌規定を満たすコーシャ、イスラム教の戒律によって許された食べものを示すハラールなど、様々な食の禁忌に対応することもできる、優しい世界標準の街つくりをするために一致団結しているのです。
久慈ファームは、豚舎とは別地域に養鶏場があり、ブランド鶏肉「熟レ鶏(うれどり)」で今後ハラール認証の申請を予定しているそうです。都内の飲食店で行われた記者会見の際に店で提供されている熟レ鶏の炭火焼きをいただきましたが、鶏肉の旨みの強さに驚きました。
実は、この事業の事業者代表となっているのが、私と同じくippinキュレーターである株式会社南部美人の久慈浩介さんです。世界46カ国・地域に輸出している日本酒の蔵元としても有名ですね。2019年には同社が扱う全商品において、ヴィーガン認証を国内外で取得しています。
フードダイバーシティを宣言する記者会見では、みなさんの熱意溢れるお話に圧倒され、さらに二戸市が誇る食品に興味を持ちました。これからの動向に注目の取り組みなので、皆さんも二戸市が誇る食品をチェックしてみてくださいね。
※掲載情報は 2020/03/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。