「食べる人」「食べもの」のことを考える洋菓子店「レヴェ」の洋菓子

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素材を大切にした優しいお菓子

「食べる人」「食べもの」のことを考える洋菓子店「レヴェ」の洋菓子

三鷹駅の南口にある菓子工房レヴェさんとの出会いは、地元に住んでいる方から手土産でいただいたのが最初でした。

 

くださった方は、ご自身は甘いものを食さない方ですが「食べる人のことを考えた優しいお菓子屋さん」とのことでケーキと焼き菓子をいくつかプレゼントしていただきました。

 

その後、お店に行って、オーナーパティシエの植村さんとお話したところ

材料は、「国産小麦」「甜菜糖」「平飼い卵」「ベーキングパウダー不使用」そして、もちろん無添加で作っているとのことでした。

 

「お菓子は、こどもたちが口にするものだから、できるだけ安全なものを使いたい」とのこと。

 

本当は、もっともっとこだわりたいこともあるのですが、あまりに高額になってしまうと、

地元の楽しみにしている方々、お子さんのいるご家族のことを考えると、難しいとおっしゃっていました。

材料の質のよさと価格のバランスは、本当に難しいと思いますが、できる範囲で続けていきたいとのことでした。

地元の平飼い卵を使ったカステラ

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今、レヴェさん一押しが、地元の三鷹で作られた平飼い卵をつかった、シンプルな焼き菓子です。シンプルな材料だけなのですが、その一つ一つの素材が良質であり、それぞれの個性を上手に活かされているカステラです。

 

2種類の生地を別々に仕込み、最後に合わせてから焼き上げるということで、手間を惜しまず作られた贅沢な一品です。

 

他、いろいろな焼き菓子があり、素材へのこだわりは勿論、手土産として喜ばれるヴァリエーションも豊かですので、お使い物で活躍すること間違いなしです。

“環境、食べ物、お財布に優しい”ポムドテール

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店主さんの気遣いは、材料や価格だけではありません。とっても有難くて、美味しい「ポムドテール」という人気のお菓子があります。

 

これは売れ残ったケーキの端材などをつかったリメイクケーキなのです。

 

“じゃがいも”という意味のネーミングどおり、表面にポツポツと模様があり

ジャガイモのよう形をしています。端材なので、中に何が入っているのか、ひとつひとつ違うもの楽しみです。

 

そして、なんといっても値段が驚きの120円。しかも!容器を持参すると、なんと一つ100円になるのです。二度びっくりです。

 

さらに、お客様のお財布のことだけでなく、資源、食べ物のことも考え、無駄なく、きちんと活かす精神がこのお菓子にはあるのです。

 

昨今では、ビニールの有料化などがすすんでおり、無駄に資源を使わないよう少しずつ世の中がかわってきました。しかし、レヴェさんは、ずっと前から、実施しております。

 

いろんな意味で、”店主さんの優しさ”がつまったお菓子です。私にレヴェのお菓子を紹介してくれた方も「自分はお菓子を食べないので、買ってあげる機会は少ないけど、でも、こうやってお土産やお使い物として利用して、心のこもった作り手さん、お店さんが残るようにしたいと思っている」とのことでした。

 

大量生産や人目を惹くような商品が目立つ世の中ですが、こういう「街の小さな心あるお店さん」を私も応援したいと思います。

※掲載情報は 2020/03/28 時点のものとなります。

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キュレーター情報

麻乃じゅん

自然派栄養士・ソムリエ

麻乃じゅん

【保有資格】
・管理栄養士
・調理師免許 
・製菓衛生士
・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)
・ファスティングマイスター・エキスパート
国内の航空会社に国際線客室乗務員として在職中、ソムリエ資格を取得

退職後、栄養士養成大学で学び
管理栄養士免許をはじめとする食や健康に関する資格を取得

自治体や民間企業、クリニックなどで公衆栄養、集団栄養指導、個別栄養相談などの業務に携わる

現代栄養学や西洋医学の現場で経験を積む中
カラダのみならず、「心・人生を豊かにするための食」について探求し
東洋医学や思想の世界についても学びはじめる

その中で、我々は自然の一部であること、真の食との繋がりに気付く

そして、それら現代人が忘れている大切なことを
伝えるべくフリーランスとしての活動をスタートする

また、福島県に生まれ自然の中で育った者として
2011年の原発事故以降、さらにその思いが強くなり
活動の範囲を広めている

現在も、セミナー、自然系・無添加料理教室、カウンセリング等を通じ
現代社会における“食”との向き合い方を提案しながら、
手作りや料理体験のすばらしさを数多くの場で伝えている。

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