明治六年創業 手ごね・石窯手焼きの川越せんべい店の南部せんべい

明治六年創業 手ごね・石窯手焼きの川越せんべい店の南部せんべい

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青森南部地方のたましいの食べ物

青森県おいらせ町にある地元で大人気の145年の歴史ある日本最古の南部せんべい屋

川越せんべい店をご紹介します。

もともとは南部藩の野戦食だった南部せんべいを初代店主善吉さんが美味しくアレンジし、一枚一枚を丁寧に一丁型と呼ばれる型で手間暇かけて手焼きして現在の完成形になったそうです。

この南部せんべいの食感を表現する「カランと焼き上げた、しょりしょり」のおせんべい。この表現がまさにぴったりです。硬すぎず、程よい口当たりはまさにしょりしょり。 普通の米で作るおせんべいの食感とはまた違う、小麦粉で作られたおせんべいのシンプルながら滋味深い味わいは他では味わえないので是非体験してみてほしいと思います。

更に歴史を重ねる中で生まれたピーナッツをふんだんに使ったまめせんべい、バターを使用して焼き上げたバターせんべい。大窯でかりっと揚げた揚げせんべいなどなどロングヒット商品を次々と生み出してこられました。またおせんべいの袋一枚一枚の裏書は種類によって全て違い、読んでいて勉強になり楽しい時間も過ごせます。

明治六年創業 手ごね・石窯手焼きの川越せんべい店の南部せんべい

145年の歴史の中で現在5代目になられる将弘さんの言葉

「縄文から南部へ、遥かな時の川を越え、厳しい北の大地で健やかに子を育む、愛と智慧のせんべい粉食は母から娘へと紡がれ、大地の子らのいのちを保ち続けた。そんな手焼きせんべいをしかりと次代へ伝えたい」との信念でおせんべいを焼いているそうです。そんな5代目が開発した福耳と呼ばれる耳がたっぷりついた福耳せんべいも大人気だそうです。

新しいクラッカータイプのシンプルな南部せんべいはジャパニーズ・クラッカーとして世界中に受けそうな新しさがありました。写真はタプナード(オリーブペースト)と一緒にしてみたものです。チーズにも合いそうですし、食べやすく、固すぎないしょりしょり食感の南部せんべいには無限の可能性を感じました。

明治六年創業 手ごね・石窯手焼きの川越せんべい店の南部せんべい

伝統を背負い、また新しい挑戦を続けていく川越せんべい店の南部せんべいに目が離せません。是非皆様にも召し上がってみてほしい逸品です。

※掲載情報は 2019/11/05 時点のものとなります。

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キュレーター情報

横山久美子

料理家/フードコーディネーター

横山久美子

青森県出身。

海外12か国滞在し、様々なジャンルの飲食店で経験を積み、インスピレーションを得たインターナショナルな料理やお菓子と地元青森の畑で作られる野菜や米を使用した料理教室「Knock's kitchen」主宰。

飲食店へのレシピ開発やパッケージ撮影のフードコーディネーターとしても活動しながら、食の楽しみを共有する輪を拡げるべく日夜活動中。

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