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各地の地ビールやクラフトビールが数ある中で、パーティーで話題になる、面白いビールを紹介しましょう。
とても日本らしい伝統野菜を使ったユニークなビール。その野菜とはごぼう!
その名は、「滝乃川ごぼうビール」です。
世界中で、日本人だけが古くからゴボウを食用として好み、栽培してきました。初めは神饌や祭りの供物として尊ばれ、やがて和食に欠かせない食材となりました。その食感と香りは他の食材に代えがたいもので、日本人の嗜好にピッタリだったのでしょう。
江戸時代には、各地にゴボウ産地が広がり、庶民の野菜として親しまれていくうち、現在の国産ゴボウの主な原種のひとつが登場します。鈴木源吾という人物が江戸の北豊島郡滝野川村で栽培を始めたそのゴボウは、地名から滝野川ごぼうと呼ばれました。もちろん今でも有名な品種です。
この地域の“町おこし”として、「滝野川ごぼうビール」は平成13年に生まれました。平成22年には東京都北区の名品に数えられました。
ごぼうのビール??さて、どんな味でしょうか。想像してみるけれど…分からないなぁ。
琥珀色のビール登場!
飲んでみるのが一番!
グラスに注ぐと少々濃い色。ハーフ&ハーフのような感じです。色から推測すると、コクのあるビールかな?
一口飲むと、ごぼうそのものの味!!まさにごぼうです。
二口目、う~ん 体によさそう。三口目、肉料理と合うな。そして後味は爽やかでフルーティー。なかなかイケます。
特に、きんぴらごぼうや、牛肉と野菜の煮しめ、うなぎ、パスタならボロネーゼ等。しっかりした味付けの料理と肉類との相性がとても良いです。おふくろの味に代表される和食や、イタリアンとのマッチングがおすすめです。
ごぼうの素揚げとは相性ピッタリです。
居酒屋風の料理にもいい感じです。
もちろん黒毛和牛のステーキとも合います!
また、ホームパーティーでは、「滝乃川ごぼうビール」と合わせて、前菜からデザートまで、ごぼうづくしのメニューにするのはいかがですか。
例えば、ごぼうの素揚げとごぼう入りのキッシュを前菜に、ごぼうポタージュ、ごぼうと豚ミンチのラザニアと続き、メインデイッシュには鶏むね肉のごぼうロール。デザートはごぼうの赤ワイン煮入りのチョコレートケーキ(ケーキは長尾典子オリジナル)という流れで。
ごぼうは食物繊維がたっぷりと言われていて、料理に使えばヘルシー、糖の吸収も穏やかにします。
ごぼうのビールは、その味と香りが豊かで、料理を引き立てます。
ごぼうビールを料理のお供にすれば、ちょっと差のつくホームパーティーが開けそうです。
「滝野川ごぼうビール」の王冠には、新月から満月までの月の移り変わる姿のイラストが入っています。ラベルデザインは地元の画家によるもの。ちょっと懐かし系のデザインです。
レトロなムードのボトルデザインが目印です。
販売は赤羽の三益屋だけですので、購入はネットが便利です。
一度、味わってみて下さい。
350ml 391円(税込)
販売元:株式会社三益屋 東京都北区桐ヶ丘1丁目9‐1‐7
URL:http://www.mimasu-ya.com
TEL:03-3907-0727 FAX: 03-3907-1293
※掲載情報は 2019/08/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ライフスタイルデザイナー
長尾典子
日本伝統の知恵と美を取り入れた現代の食と暮らし方”Nippon Stylish Life”を提唱。
西宮市内のサロンと各地で、テーブルコーディネート・料理・英語・食文化をテーマに幅広く活動中。
季節開催「Japan Cool Seminar in Tokyo」では伝統美味食をテーマに、レストラン・料亭を会場に、その日だけのオリジナル料理を味わい学ぶ講座。
旅館・ホテルの食空間提案、英語による和食文化、テーブルコーディネートセミナー、オリジナル食器デザイン販売も手掛ける。
著書『12か月のLifestyle Book 食卓からしあわせは始まる』エピック
『和食の力に魅せられて 伝統美味食の世界』エピック
食卓文化研究家、食空間コーディネート資格認定講師、卓育インストラクター、カラーコーディネーター、英語講師。
食空間コーディネート協会理事
京都文教短期大学、大阪夕陽丘短期大学非常勤講師。
奈良女子大大学院生活環境修士。現在、現在、龍谷大学博士後期課程。
mail:nagao@a-de-v.com