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昭和8年創業の地元の缶詰会社が、採れたて釜揚を缶詰に
先日、仕事で浜松へ伺ったときのこと。知り合いが「どうしてみんな、もっと静岡県に遊びに来ないんだろう?」と言いました。そういえば僕も実は一年に一回くらいしか行かない。気づけば新幹線「のぞみ」で名古屋とか京都とか大阪とか。でも、確かに言われてみれば静岡県って素晴らしい観光名所も数多くあるし、グルメや食材も豊富。ちょっと反省した僕に「まぁ、これでも見て、時々は静岡を思い出して!」と笑いながらくれたのが「釜揚しらす」。何かと思えば、釜揚にしたしらすの缶詰なんですね!なるほど、こういう商品があるのか!というか、釜揚しらすも缶詰にできるんだ。当然に常温保存できるので、何かと重宝しそうです。製造しているのは山梨罐詰株式会社。山梨と屋号にありますが、静岡市清水区の企業です。もともとは明治初期からみかん並びに緑茶の産地問屋を経営していて、昭和8年から缶詰の企業に。現在では缶詰・レトルトパウチ・カップ入り食品の製造・販売をなさっています。
添加は食塩のみなので美味しく、さまざまな料理に活かせる
日本一深く豊かな海「駿河湾」で獲れるしらす(いわしの稚魚)は、静岡の名産品。それを缶詰にしているばかりか、食塩のみ加えますが、他は余計なものを入れずに製造しているため、開けただけで美味しくてふっくらとした釜揚しらすが楽しめちゃう。あったかごはんに載せてもいいし、サラダに加えてもぴったり。試しにぶっかけうどんに加えたら、しらすの香ばしさが加わって、深みが増幅!!しらす入り玉子焼きとか作ったら、ちょっとした日本料理店っぽいなぁ! とりあえず常備して、思い立った時に調理するなどという贅沢が、気軽にできちゃう逸品です!
※掲載情報は 2019/06/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。