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麻辣味入門編!上級者も楽しめる老舗の一品
新宿中村屋というと、純印度式カリーや肉まんなどを思い出す方が多いと思いますが、
中華系の調味料も取り揃えていることをご存知でしょうか。実は、かなり本格的なものが販売されているのです。中村屋の創業者は、中国旅行をきっかけに、昭和2年(1927年)から中華まんと月餅を発売しました。また昭和7年(1932年)には中国料理を出したということから、実は中華世界との関わりも90年以上の歴史があったのです。
中村屋は、インド独立運動で活躍したラス・ビハリ・ボースとの関わりで、昭和2年(1927年)に日本で初めてスパイスたっぷりのインド式のカレーを出すなど、香辛料の扱いも得意という明治34年(1901年)創業の老舗です。細かい使い方などは異なれど、中国料理とインド料理は共通するスパイスも多いとのこと。
そんな中村屋が今年2月に発売した新商品「本格四川 香りとしびれほとばしる食べる麻辣油」を使ってみたのですが、ピリピリとした刺激を強くした麻辣(マーラー)が際立った味で、ナッツやオニオンの香ばしさもあり、2日間でうっかり1瓶が空になってしまうほど気に入ってしまいました。
やや味が薄めですが、花山椒の他にフライドオニオンやガーリック、ナッツ類が入っているのでカリカリとした食感が特徴的です。香ばしいかおりがまず鼻腔に抜け、そのあと食感が楽しく、後にじわじわとしびれがきます。これを餃子のたれに混ぜたり、蒸し鶏にかけたり、さらにパスタにかけても最高なのです!私も家で味覇(ウェイパー)と塩、ネギで簡単麻辣パスタができました。
前々回に紹介した「麻辣醤(リンク)」との違いはと言うと、より「そのまま食べる」要素が強く、味が軽いので汎用性が高く、さらに辛さやしびれが控えめで、多くの方が好む味。麻辣初心者にも勧められる頼もしい商品です。
なお、こちらの連載ですが、前回、前々回と麻辣要素強めですが、四川フェスの副委員長をやっている関係で、頭の中が常に麻辣麻辣といっぱいなのでご容赦ください。
※掲載情報は 2019/04/03 時点のものとなります。
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キュレーター情報
羊齧協会主席(ラムバサダー)
菊池一弘
株式会社場創総合研究所 代表取締役/一般社団法人来来県代表理事/羊齧協会主席/オージーラムPR大使(ラムバサダー)/麻辣連盟(四川料理の消費者団体)幹事長 /華縁会(台湾華僑と日本人の交流団体)副会長。1978年生岩手県釜石市まれ。北京外国語大学卒業。著書に「東京ラムストーリー(実業之日本社)」「かんたん家庭で作るおいしい羊肉料理(講談社)」がある。
「とっかかりの場の提供」をコンセプトに交流会の開催、イベントの運営、場作りのプロとしてイベントや団体のアドバイザー業務を行う。
内閣府高齢者フォーラム/三菱総合研究所プラチナ社会研究所/大槌町コミュニティー再生会議/シブヤ大学/大正大学などで講師を務める。
「場創コミュニティ理論」「消費者主導の業界盛り上げ理論」「コミュニティ編集論」など、 独自の理論展開でイベント、コミュニティを利用したマーケティング、地方と首都圏の新しいつながりの創生など様々な形での「場」の設計・運営やそれらに纏わるコンサルティングサービスを提供。
本気の素人はプロを圧倒するをコンセプトに消費者に業界へ好意的第三者として意見を届ける団体をたくさん作るのがライフワーク。