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普段使いの最高峰、食器の逸品
『WEDGWOOD』(ウェッジウッド)は意欲的に数多くのデザインを世に出していますが、廃盤となっていくデザインも沢山あります。
そんな作品群の中で、100年以上の歴史を持つパターンのひとつが、「フロレンティーン ターコイズ」です。
19世紀後半から続く歴史あるパターンで、ボーダー状のデザインは16世紀の“グロテスク文様”を基に、ギリシャ神話の「グリフィン」がモチーフだそうです。
鮮やかなターコイズとクラシックな絵柄の組合せが印象的な重厚感溢れるパターンです。
立体感のある紋様は他になく、食器としては珍しいターコイズカラーもまた特徴的です。また一般的に食器には、寒色系の青をメインカラーとして採用しないのです。
そして、高級洋食器に多用される金彩がないため、使い続けても金線が剥げた、くたびれ感が出ないことも美点です。
異例尽くしのパターンである「フロレンティーン ターコイズ」ですが、私はティーカップやボウル、ディナープレートなどを、長年に渡り愛用しています。
ティーカップの「リー」シェイプは、珈琲をもっとも美味しく飲めるカップとも言われ、高級な珈琲専門店では、この型のカップを中心に揃えているお店もあります。
ウェッジウッド社の商品の中で、私の一押しの逸品。
それが「フロレンティーン ターコイズ」のティーカップです。
※掲載情報は 2019/03/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ケンズカフェ東京 オーナーシェフ
氏家健治
1968年東京生まれ。
ホテルオークラ東京、赤坂アークヒルズクラブ、レストランマエストロ等、高級店で研鑽を重ね、調理および製菓・製パンの技術を体得する。
1998年、東京・新宿御苑前に「ケンズカフェ東京」を開店。
ファミリーマートのスイーツ監修をはじめ、ライセンスビジネスも世界展開する。
また経営者・起業家向けのビジネス講演会も日本全国で多数おこなっている。
著書に『余計なことはやめなさい!』(集英社)、『1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ』 (SB新書) などがある。