もみじ饅頭より好き!という広島人も多い「桐葉菓」を知っていますか?

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千利休は織田信長、豊臣秀吉に仕えた茶人として有名です。その利休が武家茶としての弟子に、」織部焼きで知られる古田織部がいました。漫画「へうげもの」でも話題になりました。この漫画の中にも登場する織部の兄弟弟子で、のちに浅野家の家老になる上田宗箇、勇猛果敢な武将でもあったそうです。織部は秀忠の怒りをかって自刃したのち、利休の武家茶を伝えるのは上田宗箇のみとなったようです。元和5年、浅野長晟の広島への入国に際して上田宗箇も広島に居を構えます。依頼、上田宗箇流は武家茶を世に伝え続け、広島の代表的な芸術文化の一つと言えます。その上田宗家から、縁あって桐紋を拝領した菓子がこの桐葉菓です。桐紋は秀吉から宗箇がいただいたものとされています。上田宗家から座布団の形にするアイデアも同時にいただいたとお聞きしました。
桐葉菓自体は、20年ほど前に誕生しており、広島の銘菓として親しまれておりましたが、今年2019年、上田宗箇入国400年を記念しパッケージをリニューアルいたしました。小包装も改良を加え、本来のモチモチ感がいつまでも損なわないものになっています。

もみじ饅頭より好き!という広島人も多い「桐葉菓」を知っていますか?

武家茶の風格が漂う家元上田宗冏氏の書

桐葉菓の全面リニューアルに伴い、菓子の銘は上田宗箇流家元 上田宗冏氏より拝受しました。上田家のイメージカラーであるグリーンと格調高い書で、これからも広島を代表する菓子として愛されていくことと思います。

もみじ饅頭より好き!という広島人も多い「桐葉菓」を知っていますか?

味はお墨付き、名誉総裁賞を受賞

話は前後しますが、広島では「もみじ饅頭より桐葉菓」という声をよく聞きます。その証拠に2002年に熊本市で開催された第24回全国菓子大博覧会で、最高賞の名誉総裁賞を受賞しています。生地にはもち米のもち粉が使われており、その薄皮に包まれているたっぷりの粒あんは、甘すぎることもなく上品な口どけであっさりしています。また、冷凍庫で冷やしても硬くならず、モチモチひんやりとした食感が楽しめるという一方、電子レンジやオーブンでカリッと熱を入れてもおいしく食べられます。しかも個人的な見解ですが、お茶にもコーヒーにも牛乳にもとても合います。桐葉菓は広島県外でも販売されており、やまだ屋オンラインショップでも購入可能です。

※掲載情報は 2019/02/27 時点のものとなります。

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キュレーター情報

納島正弘

(株)地域デザイン研究所代表

納島正弘

株式会社地域デザイン研究所代表取締役 
1960年9月15日、尼崎市生まれ。広島市在住。
有限会社 ROCKETS 代表取締役を経て 株式会社地域デザイン研究所を設立。企業のブランディング、広告企画デザイン、パッケージデザインなど、地域活性に関わるデザインを多く手がける。
広島アートディレクターズクラブ(“H”ADC) 会長、 ひろしまデザインネットワーク会長、安田女子大学文学部非常勤講師、穴吹デザイン専門学校非常勤講師、 広島広告協会会員、 広島市産業振興センター 工業支援アドバイザー、「雁木タクシー」NPO法人雁木組 理などを勤め、活動の幅は多岐にわたる。2016年 渋谷ヒカリエD&D「NIPPONの47人/グラフィックデザイン」2014年〜2018年鹿児島県「食とデザイン」アドバザー他、講演やパネリストや2017年グッドデザイン賞など受賞歴も多数
2009年「GURAJIKU」展(ピカソ画房ギャラリー「パブロ」) 2013年“H”ADC展(光村印刷ギャラリー)
2018年4月から2019年3月まで広島県安芸高田市立「八千代の丘美術館」にて常設展

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