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フルーツもたっぷり入って、日によって異なる味が楽しめる「ベラベッカ」
年末に近づくにつれ、お菓子屋さんは忙しくなってきます。クリスマスケーキはもちろん、「シュトーレン」や「ベラベッカ」など海外では伝統もあるクリスマス菓子も、ここ数年で日本でも提供をするお店が増えてきました。お店『アヴランシュ・ゲネー』でもクリスマス用のケーキを7種類、「シュトーレン・フリュイルージュ」、「ベラベッカ・フリュイルージュ」もそれぞれ用意しています。
2015年にオープンをして3回目のクリスマスを迎えますが、今回初めて作ったのが、「シュトーレン・フリュイルージュ」で使用しているドライフルーツをたっぷり使用した「ベラベッカ・フリュイルージュ」です。
「ベラベッカ」はフランスのアルザス地方に伝わる伝統菓子の一つで、洋ナシやレーズンなどのドライフルーツを洋酒に漬け込み、アーモンドなどナッツ類と一緒に焼き上げています。クリスマスシーズンに食べられるお菓子で、「シュトーレン」用に少しずつ切り分けて食べるのですが、日が経つにつれ味わいが変化するため、食べ飽きません。
今回は、個人的にもとても気になるパティシエが作る「ベラベッカ」を紹介します。
用賀にある『Ryoura』の菅又亮輔さんとは、10年くらい前からの知り合いです。以前働いていたお店の先輩が知り合いでしたが、その頃から菅又さんが作るお菓子は、素材の組み合わせや出来上がりのビジュアルなども、とても印象に残っています。独立される前と『Ryoura』をオープンされてからも、進化していて引き出しの多さを感じさせられます。
菅又さんの「ベラベッカ」は、小ぶりで可愛らしい大きさですが、ドライフルーツもたっぷり入っていますし、食感もしっかり楽しめ食べ応えも十分感じられます。
この季節にしか食べられないお菓子ですので、まだ「ベラベッカ」を食べたことがない方は、ぜひ味わってみてください!
※掲載情報は 2018/12/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アヴランシュ・ゲネー シェフパティシエ
上霜考ニ
1975年兵庫県出身。
1994年9月辻調グループ・フランス校卒業後、ノルマンディーのパティスリーで修行を重ねる。1995年に帰国し、「インターコンチネンタル東京ベイ」、「オテル・ド・ミクニ」等を経て、2005年には「パティスリー・ジャン・ミエ・ジャポン」のシェフパティシエに就任。2008年には「アグネスホテル東京」のパティスリー『ル・コワンヴェール』の開店と同時にシェフパティシエに就任。
2011年に公開された映画『洋菓子店コアンドル』では製菓監修をつとめた。
2015年9月にはシェフパティシエとして、「Avranches Guesnay」(アヴランシュ・ゲネー)をオープン。
現在は、お店の他にもデパートへの期間限定出店や講師なども行っている。