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メッセージカードとともに送れる、「福」を呼ぶだるま
ある日、大学の後輩から突然お手紙が届いた。少しぷっくりと膨らんだ封筒を開いたところ、メッセージカードと、和菓子が入っていた。メッセージカードで送っても、割れることなく、かわいい和菓子がぎっしりとつまっていて、思わず微笑んでしまった。事前に連絡をせず、サプライズをしたかったのだと後から教えてもらい、その心遣いがとても嬉しかった。今回は、そんなちょっとしたお手紙に添えて送ることができる和菓子をご紹介したい。
それは、菓匠禄兵衛さんの「ひさごアネス」だ。お腹に「福」という文字の書かれただるまさんが、袋いっぱいにつまっている。後輩からのメッセージは、「香葉さんに、たくさんの福がありますように。」という一文で締めくくられていた。おそらく、旦那さんと旅行に行った際に、旅先で見つけたのだろう。「前に何かの雑誌で見たことがあった」とのことで、二人で相談して選んでくれたのだと思う。優しい旦那さんで、後輩は幸せだなと喜ばしく、そのお手紙を大切にしまってある。
次の写真を見てほしい。表だけでなく、裏もこんがりと焼き上げられた「だるま」は、瓦せんべいをきめ細かくしたような食感。一口サイズで、ついつい、ぱくぱくと食べてしまう。しかし、歯ごたえがしっかりしているため、数個食べると、満足感を得ることができる。ちょっとしたティータイムに、そっと添えると思わず笑顔になるような、にっこりと笑っただるまがかわいい。
歯応えがよいので、私は半分に分けて食べた。
普通郵便で送られてきたのだが、1つも割れていなかった。
メッセージカードや、ドリンクのチケットのついたカードを贈ることはあるけれど、こうしてお菓子を封筒にしのばせてあると、開いた時の驚きはとても大きい。
大学の時は、無邪気でとてもかわいい後輩だった。いつの間にか、こんな気遣いができる素敵な女性に成長していた。彼女を支えてくれる旦那さんの影響も大きいのだろう。結婚してから、お稽古を頑張り、年々気配り上手な女性になっていて、私も見習わなければ、と、彼女から学ぶところも多い。
次回は、私から後輩夫妻へ、サプライズのカードを送ろうと思っている。私も何か同封してサプライズにしようと、あちこちのお店に立ち寄りながら、考えているところだ。
季節の変わり目のご挨拶や、ちょっとしたお礼状に添えて。
ワンランクアップした“おもてなし”になること、間違いなしだ。
※掲載情報は 2018/10/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー
高橋香葉
「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。
主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等