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可愛い猫がいまにも話しかけてくるような、個性的なイラスト
都立大学駅近くを走る八雲通りの商店街は賑やかな自由が丘や学芸大学に挟まれた静かで品あるエリア。その一角に東京スイーツの中でも一目置かれるスイーツの人気店がアディクト オ シュクルです。シンプルで飽きのこないフランス菓子の香りに浸ると気持ちも身体もウキウキしてきます。
そのアディクト オ シュクルで今、とても人気があるのが猫缶に入ったクッキーなんですね。『ボワット レ シャ』と『ボワット ブルー』と呼ばれる焼菓子が詰められた缶には可愛い猫のイラストが。その絵は、可愛い猫がいまにも話しかけてくるような、個性的なイラストです。
単に可愛いから人気が出たというものではありません。オーナーパティシエの石井英美さんは数々の有名人気店で腕を磨き、独立前はマカロンで有名なラデュレで2年間マカロン製造部門長を務めた方。まさに焼菓子のスペシャリストなんですね。その石井さんは大の猫好き。いま生活を共にしている愛猫を知人に描いてもらったところ、すぐに反響があり、アイデアはどんどん膨らみ猫缶に到達したとのこと。
1,728円(税込)というお手ごろなお値段もあって手土産に購入される方が後を絶たずと聞きます。最近は色やデザインのバリエーションも増えてきたようです。店内はシンプルに、味わいの特徴がはっきりしたスイーツが並びます。棚には猫缶入りの焼菓子が並びますが、押しつけがましさはまったく感じられないところに石井さんのセンスの良さを感じます。
地元のお客様に愛されているというベースがあるからこそのお菓子屋さんですね。猫好きのみならずたくさんのお客さんで賑わうアディクト オ シュクル。散歩するのも楽しい八雲の商店街までわざわざ足を延ばしたくなりますね。
※掲載情報は 2018/09/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。