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近江牛を贅沢に使った近江牛炭火焼弁当
滋賀県琵琶湖畔のリゾートホテルでは、贅沢にも近江牛を炭火で焼き上げた豪華お弁当がテイクアウトできるという。地元でも密かな人気メニューを紹介しよう。
滋賀県琵琶湖畔にある「ロイヤルオークホテル スパ&ガーデンズ」のグルメは、その立地ゆえ「近江牛」が王道。和洋中、ホテル内の多彩なラインナップのレストランで惜しげもなく用いられる贅沢な食材である。その近江牛が使われたテイクアウトメニューがあるという。「和吉野」で提供されている人気メニュー「近江牛炭火焼弁当」だ。
多彩なレストランを有するホテルは、充実したホテルステイへの期待値も高くなるが、それがリゾートホテルならば、ロケーション、空気、空間の広がりなど、味覚だけではない五感を刺激する“食”に出会うきっかけになる可能性も高い。そんなリゾートホテルの極上グルメ、特にお弁当がテイクアウトできるとなれば、客室でゆっくり味わいながら楽しめる。
ホテルのテイクアウトグルメの定番といえばスイーツであり、たとえば和食、中華などのテイクアウトグルメはレトルトといったケースが多い。その中で「お弁当」を提供するデラックスホテルは珍しい。確かにホテルのレストランは高額であるし、長期滞在のホテルステイが特徴のリゾートホテルならば、時には客室でゆっくりと食事を楽しむ変化もほしい。もちろん客室での食事といえばルームサービスが定番とはいえ、気軽に楽しむにはリーズナブルにお弁当という選択はアリだ。もちろん宿泊客だけではない。アーバンリゾートホテルであれば、ホテルステイのゲストばかりでなく、自宅で美味しく手軽にホテルの味をというリピーターも多いはずだ。
オーダーされてから調理するという端正な折り詰め弁当は、こちらがかしこまってしまうような心地よい緊張感すら纏う。
蓋を開けると香ばしく焼き上がった近江牛のかおりが立ち上がる。特製割り下ベースのタレに漬け込み炭火で焼き上げるという、まさに「謹製」だ。特製だし巻き玉子の「黄色」がアクセントになりお弁当のバランスを保つ。たっぷり盛られた近江牛の下には白飯に茎ワサビの漬物が敷かれているというサプライズ。
このお弁当の実力は、時間を経てから知ることになる。冷めても美味しいのだ。もちろん温かいお弁当が美味しいのは当然であるが、冷めても美味しいというのは、お弁当にとってかなり難易度の高いハードルである。
ちょっと良い日や記念日に、いや、とにかく美味しいお弁当が食べたい!という時に、近所にこんなテイクアウトがあったらステキだろう。多彩なアプローチで利用者を幸せにするアーバンリゾートホテルは偉大だ。
※掲載情報は 2015/02/01 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。