独特の香りのくさや初心者は、まずここから。『藍ヶ江水産』の「くさやふりかけ」

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独特の臭みが好き嫌いを二分する?くさや

独特の香りのくさや初心者は、まずここから。『藍ヶ江水産』の「くさやふりかけ」

最近はお仕事で島に伺う機会が増えました。石垣島、久米島、種子島、屋久島、奄美大島……。だいたいが九州、沖縄の方面ですが、それぞれの素晴らしさに魅了され、「また島に行きたいな~」と思っていたのです。そうしたら東京にも島があるという当然の事実に気づき、ならば!と訪問したのが八丈島。羽田空港から飛行機で1時間(船だと約10時間)。クルマで1周約2時間という小さな島ですが、八丈富士があったり自然が多く、ダイナミックな雰囲気でした。島民と方々もアットホームというかのんびりしているというかで、素敵な空気が流れてるせいか、移住なさる方も多いみたいです。そんな八丈島の特産品のひとつに“くさや”があります。おそらく、魚の加工品の中ではトップクラスに個性的。内臓や血合いを取り除いた新鮮な魚を、くさや液と呼ばれる塩水に繰り返し魚をつけ続けた独特の匂いがする発酵液に漬け込んでから天日干しにしたもの。我が家は祖父が大好きだったこともあり、私も大好きな干物です。

新鮮なムロアジを用いた、匂いを抑えたタイプも人気

独特の香りのくさや初心者は、まずここから。『藍ヶ江水産』の「くさやふりかけ」

でもその臭さから苦手という方も多いのですが、匂いを比較的抑えた食べやすさも追求したタイプを販売しているのが「藍ヶ江水産」。実は社長の加藤幸さんは静岡県の出身で、くさやに魅了されて八丈島に移住し、会社を立ち上げたという真剣な方。販売の他、現地で食堂、そして東京の池袋で「KUSAYA BAR」もなさっています。今回ご紹介させていただくのは、くさやを気軽に味わえる「くさやふりかけ」です。ムロアジなどを新鮮なうちに捌いて、毎日1回かきまぜるくさや液に漬け込んで干し、ふりかけタイプに粉砕したもの。ごはんにサッとかければ、すぐに味わえちゃいます。イマドキの「まぜそば」みたいに生卵と青ネギと合わせてもGOOD。醤油などはかけないほうが、ダイレクトに味が楽しめます。黒ゴマも合わさっているのもポイントで、くさやの独特の風味がかなり抑えられています。とはいえ独特の臭みは程よくあるので物足りなさは無し。くさや初心者にも大好きな方にもぴったりハマる高完成度です!

※掲載情報は 2018/08/30 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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