記事詳細
執着と言えるほどのこだわりに驚かされました
シェフといえども料理を作ること以外にも様々なことを考えています。例えば、お店で出しているお皿は自分でデザインをしていますし、机や椅子なども特注したものを使っています。もちろん、料理も丸の内店と恵比寿店では同じメニューではなく、季節ごとのメニュー変更やお店の特色を活かした形でご提供をしていますので、ドリンク類も料理に合わせて変更しています。そのため、ソムリエに頼るだけでなく、自分の足で探しています。そんな中で出会ったお酒が、320年続く伊達家御用蔵である勝山酒造の「DIAMOND AKATSUKI」です。
取材で実際に仙台にある勝山酒造を訪れて多くのお酒を試飲しましたが、お米、糀(こうじ)、仕込み、抽出など全ての工程への執着と言えるほどのこだわりに驚かされました。特に「DIAMOND AKATSUKI」は兵庫県特A地区山田錦を使い、低温で長期健全発酵で醸し、勝山の杜氏 後藤光昭氏の技術と精神力で仕上げているそうで、こだわりを最も感じさせられた一本です。とても飲みやすく、どんな料理にも合わせやすい食材の美味しさを活かすことができる日本酒だと思います。値段は少し高いですが、一度飲めば値段の高さを必ず実感できると思いますので、パーティーなどに持っていけばその話題性と味で周りの人を驚くにちがいありません。日本酒が苦手な方にもオススメです。
※掲載情報は 2015/01/30 時点のものとなります。
- 15
キュレーター情報
レストラン モナリザ オーナーシェフ
河野透
1957年、宮崎県出身。調理師専門学校を卒業後、「精養軒」などで経験を積み25歳で渡仏し約8年間に渡ってキャリアを重ねる。帰国後は恵比寿「タイユヴァン・ロビュション」の総料理長を3年間に渡って勤め、1997年には恵比寿に「レストラン モナリザ」をオープン。オーナーシェフとして腕を振るう一方、書籍や講演会など幅広い活動を行っている。また、出身である宮崎県の食材も積極的に使用し、食材普及の活動にも積極的に取り組んでいる。