記事詳細
紹介している商品
「オリウエ甲州シュール・リー 2016」が銀賞受賞
「第12回フェミナリーズ世界ワインコンクール」が、フランスのパルク・フローラルで、華やかに開催された。世界28か国、約450名の女性ワインプロフェッショナルが選ぶユニークなワインコンクールだ。
受賞ワイン数は、金賞が980アイテム、銀賞が427アイテム。そのうち日本ワインは、8社9アイテムが見事入賞となった。今回は銀賞を受賞した『サドヤ』の「オリウエ甲州シュール・リー 2016」をご紹介したい。
山梨の風土を生かした食中ワインを目指す『サドヤ』
1917年(大正6年)創業のサドヤは、もとは、江戸時代から続く油屋『佐渡屋』と、その歴史は長い。洋酒やビールなどを扱う『サドヤ洋酒店』に転業したのが、1909年(明治42年)、1917年(大正6年)に、ワイン醸造販売を手がける『サドヤ』を創業した。
古くからブドウの栽培地であった甲州で、フランスのワイン専用品種の栽培をいち早く手がけたのも『サドヤ』。1936年、苗木によるブドウ栽培に成功し、盆地の気候など山梨の風土を生かしたワイン醸造に尽力してきた。「食を楽しむワイン」をコンセプトに、日本でまだ新しかった本格辛口ワインにも着手し広めてきた。山梨のワインをリードしてきた老舗ワイナリーのひとつだ。
山梨県産甲州種100%の「オリウエ甲州シュール・リー 2016」
山梨のワインといえば、甲州種。「オリウエ甲州シュール・リー 2016」は、山梨県産の甲州種を100%使用したさわやかで上品な白ワイン。
白桃のような果実の香りがあり、果実味にくわえて酸味もしっかりしているので、飲みごたえのあるリッチな味わいが特徴。シュール・リー製法(※)により、ドライですっきりとした中に、コクや旨味も引き出されている。
フレッシュで爽やかな印象の「オリウエ甲州シュール・リー 2016」には、野菜スティックや山芋の梅肉和えなど、夏向けの料理にぴったり。キリリと冷たく冷やして飲むのがベスト。夏の暑い日におすすめしたい1本だ。
※シュール・リー製法:「シュール・リー」は、フランス語で「澱の上」という意味。発酵後澱引きせずに、ワインを澱の上で数か月おく。酵母が主成分である澱とワインを接触させることで、ワインに独特の深みが加わる。
※掲載情報は 2018/07/18 時点のものとなります。
- 4
キュレーター情報
トータル飲料コンサルタント/ソムリエ
友田晶子
米どころ酒どころ福井県に生まれ。ソムリエとして酒類業界に携わり、ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルと幅広く取り扱う。業界25年のキャリアと女性らしい感性を活かし、一般向け・プロセミナー、飲食関連イベントの企画・開催、PR事業アドバイス、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティング、観光PR支援等を行っている。各種専門家がガイドを務める人気のインターネット検索サイトAll Abouの日本酒・焼酎・ワインガイド。「わかりやすい説明」には定評がある。公式HP内で連載中の「おいしいラク学講座」では、日本酒や焼酎、ワインやビールやスイーツ、チーズにまつわる役立つコラムとおつまみレシピなどを常時更新中。田崎真也氏オーナー、ワインバー「アルファ」(銀座)代表。「シュヴァリエ・ド・タスト・フロマージュ」(フランスチーズ鑑定騎士団)。 日本料飲ビジネス研究会会長/東京芸術学舎 非常勤講師/ふくい食のアンバサダー・福井ブランド大使/球磨焼酎大使/著書「世界に誇る国酒~日本酒~」が、グルマン世界料理本大賞グランプリ受賞!/日本ロシアフォーラム2014「食と農」パネリスト