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1000円台で買える、どっしり大きなカステラ
このカステラを今まで一体、何人に贈ってきたでしょうか。もう20年近く、私の東京手土産の王者の座にいます。
創業270年以上、『上野風月堂』の「東京カステラ」。
これを手土産にするために、いつもわざわざ上野に行くくらいです。なぜそこまで夢中なのか?
いちばんの理由はこのレトロな缶。昔から変わらないのですが、実に垢抜けたデザインですし、こんな素敵な缶、他にないですよね。
しかも包み紙もかわいらしい。すごくアートなんです。
肝心の中身もインパクト大! 缶を開けるときっちりと包み紙に包まれたカステラ登場。
切れ目など一切なく、どーん!と1つ入っています。
中にある説明書にも「新鮮な卵とはちみつをたっぷり使い、ひとつひとつ銅釜で丁寧に焼き上げる」と書いてありますが、見た目からしておいしそう!何しろ6面すべてしっかりと焼かれており、その持ったときの重さ、見るからにわかるしっとり感……魅力的すぎる!
切れば、きめ細かな断面。
食べればしっとり、ふっくら。卵の味もはちみつの香りもしっかりと感じ取れるんです。
日本から帰国する船の中で食べるため、清の愛新覚羅溥儀(ラストエンペラー)が30釜もの注文をしたという逸話もうなずけます。
サイズはいくつかあるのですが、私は1000円台のいちばん小さいサイズをいつも手土産にしています。
いちばん小さいサイズですら、幅10 cm×高さ7cmという厚さ! 長さも15cmあるのでかなりのものです。
実はおいしくて、つい自宅用も買ってしまうのですが、缶が増える一方……かわいくて捨てられないのが唯一の難点です(笑)。
※掲載情報は 2018/06/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
編集者・ライター
中田ぷう
大学卒業後、大手出版社に勤務。2004年に独立。モデルの中林美和さん、AYUMIさん、前田ゆかさん、食空間プロデューサー山本侑貴子氏、スタイリスト福田栄華氏の著書をはじめ、多くの料理本や暮らしの本のプロデュース・編集・ライティングを手がける。著書に子どものごはん作りの闘いを描いた「闘う!母ごはん」(光文社)がある。
インスタグラムでは日々の食事とおいしいものをアップしている。
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