記事詳細
紹介している商品
いつでもどこでも手軽に食べられる「きりたんぽ」
夜、地方に到着し、食事に出掛けることが億劫だなぁと思うことがあります。そんな時は、スーパーや土産物屋で地酒とつまみを買って、ホテルでゆっくり過ごす……年々、多くなっているような気がします。
パートナーは「歳とったねぇ~」と、からかいますが、ホテルに持ち帰り、部屋で風呂に浸かった後、飲みながら、つまむ時間で旅疲れの解放感を味わう。これも旅の醍醐味なのです。
つまみのラインナップにはカップスープかカップラーメンをいれることが多いのですが、先日、秋田で現地のカップラーメンを探していたら、カップ「きりたんぽ」なるものを見つけました。秋田の郷土料理で、つぶしたご飯を杉の棒に先端から包み込むように巻き付けて焼き、それを棒から外して食べやすく切ったものです。きりたんぽは、電子レンジで温めなければなりませんが、ビジネスホテルのロビーにあったことを思い出したのです。たとえ、電子レンジがなくても自分へのお土産として持ち帰るつもりでした。自宅で残り野菜を茹でて入れるなどバリエーションを楽しめそうなので。
今回は、つまみ用に購入していた「しょっつる(醤油)」で味つけしたうずらの卵を具材として入れました。カップに閉じ込められた地方食の世界観を味わうのもいいものです。
※掲載情報は 2018/06/10 時点のものとなります。
- 7
キュレーター情報
旅行作家・エッセイスト
イシコ(石原英一)
1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業後、大道芸を使った子供ショーをしながら全国を行脚する生活を10年程続ける。2003年(有)ホワイトマンプロジェクト設立。5年間限定で国内外問わず50名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動や環境教育を行う。一方、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、「MONOマガジン」や「散歩の達人」などに連載を持つようになり、エッセイストとしての活動を始める。2008年から2009年まで「SKYWARD」、「SANKEI EXPRESS」、「nakata.net」など新聞、雑誌、WEBに「旅」や「食」をテーマにした連載やブログを持ちながら世界一周。
帰国後、岐阜県安八町に移住し、ヤギと暮らしながら、「旅」と「散歩」をテーマにWEB、書籍、テレビ、講演、商品プロデュースなどを通して表現している。著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎文庫)、「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)がある。